転職すると保育園は辞める必要がある?退園を回避するコツ5つ

転職すると保育園は辞める必要がある?退園を回避するコツ5つ

「今の職から転職したいけれど、保育園はどうなる?辞めることになる?」「保活をがんばって入園したし、退園になるのは避けたい…」そんなお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。

この記事では、保育園を利用しながら転職活動を進めるための「保育園退園を回避するコツ5つ」をご紹介します。保育園問題で転職に踏み出せない方はぜひご覧ください。

目次

仕事辞めたら保育園にバレる?

仕事を辞めた場合、保育園にバレます。保育園を継続利用する場合、利用者は毎年就労証明書を保育園に提出する必要があるためです。

就労証明書とは、企業に勤務していることを公的に証明する書類を指します。就労証明書には勤務先や勤務日数、時間などを記載する必要があり、働いていなければ発行してもらえません。

虚偽の申告をした場合、有印私文書偽造罪などに抵触するため、ご自身で勝手に書いてはいけない点にも注意しましょう。

就労証明書以外にも、子どもが体調を崩した際に園側が勤務先に電話をかけるケースなども考えられます。したがって、仕事を辞めたらどこかのタイミングで保育園にバレるでしょう。

仕事を辞めた場合はいつまで保育園を利用できる?

仕事を辞めたからといって、すぐに保育園を退園する必要はありません。退職した場合、保育園利用の猶予期間が発生します。

猶予期間とは、転職活動のために設けられた求職期間のことです。自治体によって猶予期間は異なりますが、一般的に1〜3ヶ月が目安といわれています。

そのため退職を検討している場合、まずは自治体に必要書類を提出し、休職期間にあてられる保育園利用の猶予期間を確認しましょう。

保育園を退園しなければならない可能性がある3つの転職パターン

転職したとしても基本的に退園にはなりませんが、気をつけるべきポイントもあります。ここでは「退園になる可能性があるパターン」について解説していきます。

1.育休中に転職する

認可保育園を利用している場合、育休中に転職すると退園になることがあります。「入園児時に申請している職場に復帰せず別の会社に転職する」ときの扱いが、自治体によって異なるためです。

送迎の時間に影響が出ない、転職前と同じペースで働ける場合は継続利用できることもあるので、まずは自治体に確認してみましょう。

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2.勤務時間が短くなる

子ども1日あたりの保育時間は、保護者が1か月に働く就労時間を基準にして定められています。

標準時間保育:就労時間が約120時間のフルタイム勤務の場合、最長11時間の保育が受けられる短時間保育:就労時間が120時間未満の時短勤務の場合、最長8時間の保育が受けられる

転職によって勤務時間に変化がある場合、退園になったり、預けられる時間に変更が出たりする可能性があります。

3.勤務時間が長くなる

転職により「勤務時間が長くなる」場合も想定する必要があります。残業時間や通勤時間も含めて、延長保育で対応できる範囲なのか、何時まで預かってもらえるかを確認しましょう。

通っている保育園のお迎え時間に間に合わない、開園時間内で対応できない場合、退園や転園を検討することになります。

転職しても保育園を退園しないためには?5つ

地域にもよるものの、一度退園してしまうと再入園は大変です。0歳児クラス、3歳児クラスでは比較的再入園しやすい傾向にありますが、1~2歳児クラスを希望する場合は空きがない場合も少なくありません。

待機児童の数、地域の保育園の数なども考慮する必要が出てきます。転園によって子どもにも負担がかかることを考えると、なるべく今の園のままで転職したいところです。

では、転職しても保育園を退園しないためにはどのような点に気をつけたらいいのでしょうか?5つのポイントをご紹介します。

1.転職先を見つけてから辞める

退園を回避するために一番確実な方法は、転職先を決めてから退職することです。

認可保育園を利用するためには、保護者が働いていることを証明する必要があります。退職してしまうと一度提出した「就労証明書」「就労申告書」が無効になりますが、すぐに次の職場で働き始めれば問題ありません。

求職期間を設けないで次の仕事に移り、かつ勤務時間や勤務形態に大きな違いがなければ、手続きも役所への書類提出のみで済みます。

2.先に退職する場合はスピード転職を目指す

事情があり先に退職する場合は、なるべく早く転職先を見つけることが大切です。求職猶予期間中に転職先を決めないと、どんな事情があっても退園になってしまいます。

子どもの転園先も探す必要が出てくるため、転職活動にも差し支えるでしょう。隙間時間に興味のある求人票を調べる、選考の申し込みを効率良く入れるなど、スピード感をもって転職活動を進める意識を持つことが大切です。

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3.職業訓練校に通って資格を取る

退職後すぐに転職するのではなく、職業訓練校に通って資格を取るのも1つの方法です。職業訓練は「就学」として扱われ、保育園利用の点数に加算されます。

職業訓練は8割以上出席できれば問題ないので、保育園からの急な呼び出しや看病などが入っても安心です。細かい制度は地域や保育園によっても異なりますので、自治体に確認してみてくださいね。

4.自営業になる

転職の手段は「別の企業に再就職する」だけではありません。スキルを生かして自営業(フリーランス)として活動する道も検討してみてください。開業届けの提出などの手続きを経て独立すれば、基本的には保育園の利用を継続できますよ。

5.自治体に相談してみる

転職を検討し始めたら、まず自治体の窓口で相談してみましょう。退園になってしまう条件はもちろん、退職してから転職活動する場合は求職猶予期間も先に確認しておくと安心です。

退園せずに転職したいと思ったら

退園を回避しつつ、効率良く転職活動を進めるために押さえておきたいポイントがあります。ここでは、退園せずに転職したいと思った場合に取るべきアクションをご紹介します。

事前に自治体にルールを確認する

退園に関する規則は自治体によって異なります。転職しようと思った場合、まずは自治体の役所や保育園に問い合わせましょう。自治体全体のルールはHPに記載がある場合も多いので、調べてみてください。

転職が決まったあとの手続きの方法も確認しておくのがおすすめです。事前に保育園継続のための条件やルールを確認しておけば、安心して転職活動を進められます。

転職エージェントに登録する

転職エージェントに登録し、転職活動のサポートを受けるのもよいでしょう。特に、一度退職し求職期間を設ける場合、スピーディな転職活動が求められます。

転職のプロである転職エージェントの力を借りつつ、効率良く転職を進めることで退園を回避できる可能性があります。

キャリアカウンセリングを受けてみる

スピード転職で重要なのは転職の「軸」をもって転職活動をすることです。理想のライフスタイル、自分の強みや今あるスキルを先に棚卸ししておくことで、スムーズに転職活動を進められます。

そうは言っても、1人で自己分析やスキルの棚卸しをやりきるのは時間も労力もかかります。そこでオススメなのが、キャリアカウンセラーに相談することです。

国家資格を持つキャリアのプロが、あなたのキャリアのお悩みに寄り添います。本格的に転職活動をスタートする前に、キャリアの方向性を決めておきたい方におすすめです。

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キャリアプランを立てる

キャリアプランとは5年後、10年後にどのような働き方がしたいか将来の目標を達成するために立てる計画のことです。キャリアプランを立てると、自分のスキルや強みを洗い出せるため、現状の課題が見えてきます。

キャリアプランの立て方は、以下の通りです。

  1. 現状を把握する
  2. 将来なりたい自分の姿をイメージする
  3. 現状と将来像のギャップを踏まえたうえで行動計画を立てる

転職後「こんなはずではなかった」「前の職場を辞めなければよかった」と後悔しないよう、キャリアプランの明確化が重要です。

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転職タイミングを見極める

子育て中の女性が転職を成功させるためには、キャリアシフトするタイミングがポイントです。転職に適した時期は子どもの人数や性格などによって異なりますが、なかでも年齢は特に重要な判断要素といえます。

例えば、0~3歳頃の乳幼児期は免疫力が弱いため、子どもが体調を崩しやすいほか、夜泣きなどが多い時期です。

休みがちになってしまう可能性もあり、転職の難易度が高いタイミングと考えられます。4~5歳は子どもの体力や免疫力がつき、子育ての負担も軽減されます。

子どもの年齢別に転職のしやすさは異なるため、タイミングを見極めることが転職成功の秘訣です。

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譲れない条件を明確にする

転職を成功させられるよう、条件には順位をつけましょう。希望条件をすべて満たす企業を見つけるのは困難です。

「必須」「あればいい」「なくても困らない」など、条件に順位をつけていくと目的に合った企業を絞り込みやすくなります。

順位をつけた方が良い条件の種類は、以下の通りです。

  • 社風
  • 仕事内容
  • 給与
  • 人事制度
  • 勤務形態
  • 福利厚生

最低限必要と感じるものを明確にすると、条件にマッチした企業を見つけやすくなります。

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この記事を書いた人

二児の母として育児と仕事の両立に奮闘中。2022年にフリーライターとして独立。現在はwebをメインに多数のメディアで執筆・取材を行う。働くうえで抱える女性ならではの悩みを経験したからこそわかる転職・キャリアに関する情報を発信。

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