ママでも「仕事がしたい」と言っていい!必ずしも子育てを最優先にしないキャリア【キャリアトレーナー 一月】

ママでも「仕事がしたい」と言っていい!必ずしも子育てを最優先にしないキャリア

40代、年長の娘を持つキャリアサポーターの一月(いちげつ)さん。20代の頃はいわゆる「バリキャリ」として仕事にやりがいを感じていましたが、出産後に仕事と子育てのバランスに悩んだ時期があったと言います。

「ママだからといってやりたいことを諦める必要はない!」と語る一月さんに、これまでの経歴や育休明けに毎日泣きながら帰った経験、「ママは子育て優先で」と言われることへの違和感などを伺いました。

今ならキャリアトレーナーの一月さんに無料でキャリア相談ができます!こちらの記事を読んで、一月さんに相談したいとなった方は、ぜひ無料相談をご予約ください。

目次

自己紹介

ーーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

ミートキャリアでキャリアプログラム事業のサービス開発を担当しています。夫と年長の娘、子犬1匹と暮らしています。

これまでの経歴は、新卒で英会話学校の運営や法人向け研修を行う教育系企業に入社し、営業・人事を経験。結婚を機に退職し、インテリアショップの販売スタッフとして働いたのち、縁あって前の会社に再入社しました。35歳で娘を出産し、育休を取得。育休中に国家資格キャリアコンサルタントの資格を取りました。

その後、37歳のときにフリーランスへキャリアチェンジ。2021年10月に株式会社fruorへ社員として入社し、現在は瀬戸内からフルリモートで仕事をしています。

利用者から絶大な人気を誇るキャリアトレーナーの一月さん

バリバリ働く時期から、出産・育児を考えるキャリアへ

ーーこれまでのキャリアについて、もう少し詳しく伺えますか。

新卒で入社した会社では、九州で英会話学校の教室運営マネージャーを担当していました。入社から4年が経つころ、もっと大きなお金を動かしてみたいと思うようになり、法人事業部に異動希望を出したんです。

ありがたいことに希望通り法人事業部に異動することになったのですが、急に会社側から「人事をやってくれないか」と言われて。なんでも、そのとき人事担当だった方が旦那さんの転勤で仕事が続けられなくなってしまったらしいんです。

そこから私の人事のキャリアが始まりました。今考えれば私のキャリアの転換期の1つですね。人事担当は私一人しかいなかったので、新卒・中途採用、研修、各種マニュアル作りなど一人で対応しました。、また、売り上げが芳しくない教室の立て直しにも携わり、充実した日々でした。

その後、29歳で結婚をして退職。実家のある四国に引っ越しました。

ーー退職後、次の仕事はどのように探したのですか。

それが、どのように探せばいいかわからなくて。当時はリモートで働くという選択肢も知らなかったですし、とりあえず家から通えて何か自分が好きなことに繋がったらいいかなと思い、インテリアショップで働き始めました。

実は退職したタイミングで子どもを産む選択肢も考えたのですが、出産後に仕事を探すのは大変なのではないかと悩んだ結果、就職したんです。

1年半ほど働き、夫の転勤で中国地方に引っ越すことになったため退職。次は何をしようかなと考えていたら、私が引っ越すことを知った前職の中四国エリアの本部長が声をかけてくれたんですよ。

その打診をお受けするかたちで、前職に再入社しました。そこで中四国エリアの人事研修課を立ち上げて、採用や研修、学校の立て直し、新規開校などに携わりました。

ーーいわゆる「バリバリ働いていた時期」だったんですね。

そうですね。ただ30歳を過ぎていたので「仕事か子どもか」といった悩みはずっと抱えていました。自分にとって納得できる妊娠・出産のタイミングっていつなんだろう、と。そうこうしている間にどんどん仕事は楽しくなるし、仮に産休・育休に入ってしまったら今の私のポジションが誰かに奪われてしまうんじゃないかという不安もありました。

「もうちょっとタイミングをみよう、もうちょっと……」としている間に、あっという間に30代半ばになっていたんです。そのときにやっと、「これはまずい、このままだと私が納得できるタイミングは一生やってこないぞ」と気付いて。35歳で娘を出産しました。

ーー育休から復帰したときは、元の人事ポジションに戻られたのですか?

いいえ。教務課の配属になったんです。英会話を教える外国人教師の採用や教育などを管轄する部署ですね。本当は元のポジションに戻りたかったのですが、すでに別の方が異動でこられていた背景もあり、以前のような働き方もできないために、諦めるしかなかったんです。その後もいろいろと思うところがあり、復職から1年半後に退職しました。

ーーきっかけは何だったのですか。

1つは、定年までこの会社で勤めるイメージが持てなかったことです。今の仕事は自分が望んでいた仕事ではない。これから先、どうやってこの会社でキャリアを描いて行けばいいのかがわからなくなってしまったんです。

もう1つは通勤時間です。保育園を経由して出勤すると、片道1時間半かかるんですよ。なんとか保育園に送り届けていざ仕事を始めようとしたら「お熱が出たので迎えに来てください」と保育園から呼び出しがかかって、1時間半かけて引き返したり……。

それに、時短が取れるのが子どもが3歳になるまでだったんです。フルタイムになると時間的に保育園に預けられないため、働けなくなっています。上長に「時短の期間を延ばせないか」と相談したら「契約社員になってくれ」と言われてしまって。最終的には人事部長に企画書を持っていき、制度改革の直談判をしました。

ありがたいことに人事部長は企画書を受け取ってくれたのですが、制度改革には至りませんでした。これがダメなら辞めようと決めていたので、この出来事をきっかけに次の道へ進む決心がついたんです。

育休復帰で葛藤していた頃の一月さん

キャリアに悩む経験もわたしには必要だった

ーー37歳で会社を退職後、フリーランスを経て現在に至ります。これまでのキャリアを振り返って、一番大変だったのはどの時期ですか。

育休明けですね。子どもを保育園に預けようとしたら、子どもに「ママと離れたくない」と泣かれる。そこまでして会社に行っても、やりたい仕事ができるわけではない。私は何のために働いているんだろう、と毎日泣きながら帰っていました。

当時はキャリア相談というものも知らなかったですし、知っていても相談しなかったのではないかと思います。人からのアドバイスを聞きたくなかったんです。たとえ私のことを思って掛けてくれた言葉だとしても、「だってできないんだもん、しんどいんだもん」みたいな。

転職した方がいいのかなと思ったこともありますが、今こんな状態で働いているのに、新しい職場で通用するなんて考えられなかったんです。だからとにかく我慢するしかないと思って耐えていました。

ーーそのような経験を踏まえ、今の一月さんはどのようなキャリア観をお持ちなのでしょうか。

もしかしたら少し暴力的に聞こえるかもしれませんが、悩んだり辛い思いをしたりした経験は、それなりに必要なんじゃないかなと思います。悩みって、自分が「もっとこうありたい」という意識の表れな気がしていて。

周りは「子ども優先で」と言うけれど、私としては任された仕事はやりきりたい。だからこそ葛藤して苦しんだのですが、「ママだからといって、やりたいことを諦める必要はない」という今の私のキャリア観の土台になった経験だと感じています。

年齢を理由にやりたいことを諦めないでほしい

ーーミートキャリアを通して実現したいことは何ですか。

ママであることや、年齢を理由にやりたいことを諦めない社会を作っていきたいと思っています。

私が前の会社を辞めてフリーランスになると言ったとき、周りから「何で辞めるの?」「キャリア支援者になるには若すぎる」など、さまざまな言葉を掛けられたんです。

言った人からすれば私を心配した善意の言葉なのかもしれませんが、私にはその言葉が呪いに思えたんです。日本はまだまだ、「もう〇歳だから安定したほうがいい」とか「ママだから子ども優先で」といった、「年齢」と「ママ」という属性への偏った価値観が根強いと感じます。

何かに挑戦しようとしている人に対して、周りの人が呪いの言葉を掛けないでほしい。同時に、本人も年齢やママであることに縛られないでほしいと思います。

ーーご自身の経験も踏まえ、ユーザーさんをサポートする際に意識している点はありますか。

ユーザーさんが本当にやりたいことや、やってみたいことを隠さず素直に話せる相手でいたいと思っています。

先ほどの「年齢」と「ママ」の話にもつながりますが、どうしても「これをやりたいと言ったら馬鹿にされるかな」とか「嫌なアドバイスをもらうかも」みたいに不安を感じて、本音を外に出せない人も多いと思うんです。

今は「仕事が大変」と言っても、逆に「もっと仕事がしたい」と言っても、「自分で望んで子どもを持ったんでしょ」と批判されがちな世の中ですよね。だからきっと、周りに言えずに飲み込んできた言葉がたくさんあるんじゃないかな。

実際にユーザーさんと話していると、今まで外に出せずにいた本音を話せた事実に自分でびっくりして、思わず泣いてしまう人がいるんですよ。そうした人たちと接していると、やっと本音が言えたんだなと嬉しく感じますね。

ママであることや、年齢を理由に仕事を諦めないを体現している

仕事と家庭の両立に悩んでいる方へ

ーー最後に、仕事と家庭の両立に悩んでいる方へメッセージをお願いします。

私は20代の頃は仕事にコミットしたキャリアを歩んできました。でも30代で子どもを持ったタイミングで、自分の時間やパワーのすべてを仕事に注ぐことができなくなり、子育てとキャリアはトレードオフなのかな……と苦しんだ時期があります。

そんな経験を通して感じるのは、「ママだからといって、必ずしも子育てを優先する必要はないのではないか」ということ。もちろん、子どもはかわいいし最高。でもそれと仕事がしたい気持ちはまったく別物ですよね。

仮に仕事のために子どもと過ごす時間が短くなってしまったとしても、その分一緒に過ごす時間を濃いものにすれば問題ない。子育てをしながら仕事でやりがいを感じたいと思うのは、決して母親失格なんかじゃないと伝えていきたいです。

しんどいけれど、自分なりの「子育てと仕事のバランス」を見つけるしかない。もし誰にも言えない本音があるのなら、ぜひ一度ミートキャリアに来てください。必ず受け止めます。あなたにとって「子育て」と「仕事」のベストな関係が見つかりますように。

今なら一月さんに無料でキャリア相談ができる!

今なら、キャリアトレーナーの一月さんに直接キャリア相談をすることができます!

「転職しようか迷っている」「仕事と家庭の両立で悩んでいる」「現職でのキャリアについて整理したい」など、幅広いご相談に乗っておりますので、お早めにご予約ください!

キャリアトレーナー 一月さんの経験
✅ 40代ワーママ
✅ 営業、人事、事業開発
✅ 大手、中小、スタートアップ
✅ マネジメント職
✅ 社員、契約社員、フリーランス

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この記事を書いた人

兵庫県在住のフリーライター。夫と6歳&0歳の息子と4人暮らし。神戸大学卒業後、公務員→派遣社員→BPO関連企業のPMを経て現在。キャリアコンサルタント資格や会社員時代の採用業務経験を活かし、人材系企業のオウンドメディア、スタートアップの採用広報などでキャリアをテーマにした記事を多く手掛ける。今年の目標は小1の壁と0歳育児をどちらも楽しむこと。

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