スキルがない30代でも転職は可能!成功した4つの理由を解説

スキルがない30代でも転職は可能!成功した4つの理由を解説

スキルがないまま30代になってしまったことで、転職に不安を抱えていませんか。スキルがなくても転職は可能です。しかし納得いく結果を出すためには押さえておくべきポイントがあります。

本記事では、30代が企業に求められていることを中心に、転職前に覚悟しておくことや、転職を成功させるポイント、転職しやすい職種などを筆者の体験を交えながら解説します。

スキルがないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

スキルがなくても大丈夫?30代の転職に求められているものとは

スキルがない30代が転職を成功させるには、企業が何を求めているのか、アピールできる自分の強みは何なのか、などを明確にして対策を練る必要があります。まずは30代の転職の現実を知りましょう。詳しく解説します。

30代で転職する人は多い

「30代で転職は遅すぎるのではないか」そんな考えから、転職活動に前向きになれない方も多いことでしょう。令和4年の1年間の女性の一般職への転職率は、25~29歳が11.6%、30~34歳が9.6%、35~39歳が9.9%です。

この数字を見る限り、20代と30代の転職率はほぼ変わらないことが分かります。30代の転職は決して遅すぎることはないといえるでしょう。

参考:“令和4年雇用動向調査結果の概況”.厚生労働省.2023-08-22.https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/gaikyou.pdf, (参照2024-02-04)

30代の転職は即戦力やマネジメント力が重視される

企業は、30代に即戦力やマネジメント力を期待しています。一般的に、30代は一定の職歴を持っていると考えられる年代であり、企業は実務経験で培った経験や知識を、仕事に役立ててほしいと考えているためです。また、マネジメントができる人材を管理職などのポジションで採用したいと考える企業もあります。

筆者も実際に「即戦力として貢献できるあなたの強みは何か」と、面接で聞かれた経験があります。スキルがなくても転職が可能とはいえ、即戦力となるスキル不足が30代の転職を難しくさせるのは事実です。

まずは自己分析してみよう

「スキルも経験もない30代は転職できない」そんな風に思ってしまった方がいるかもしれませんが、諦めるのはまだ早いです。まずは、自己分析をして自分の強みを探すことから始めましょう。仕事だからと当たり前にこなしてきたことでも、他人から見たら立派な強みだということはよくあります。

いざ面接となったとき、自分の強みをどのように仕事で活かせるかを伝えられれば、採用担当者によい印象を与えることができます。

スキルがない30代が転職前に知っておきたいこと3選

せっかく転職できたとしても、その後の仕事環境にギャップがあると「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうかもしれません。そうならないためにも、スキルがない30代が転職前に知っておきたいことをご紹介します。

①年収が下がる可能性を念頭に入れる

企業にとって高い利益をもたらしてくれるようなハイスキルを持った人材であれば、年収アップを期待できるでしょう。しかし、即戦力となるようなスキルがない場合、年収が下がることもありえます。。

自分のスキルに市場価値があるのかをしっかり見定め、年収が下がった場合の生活のシミュレーションをするなど、現実的な対応が必要です。

②上司が自分より年下になる可能性がある

いくら年齢を重ねたとしても、転職先では新入社員であることを忘れてはいけません。たとえば、新しい配属先で上司が自分よりも年下になる可能性は、十分にあり得ることです。

この場合に大切なのは、年下上司だからといって反発したり、引け目を感じて萎縮するのではなく、素直に聞き入れ学ぶ姿勢を見せることです。転職先では一からのスタートになるということを覚悟しましょう。

③転職先の社風に慣れるのに時間がかかることもある

30代でそれなりに職歴がある場合、自分では気づかないうちに「企業で働くとはこういうもの」という思い込みがあるものです。

企業にはそれぞれ独自の社風や企業文化があり、意思決定までのプロセスやコミュニケーションのスタイルなど、以前の職場と大きく異なる可能性があります。

転職では、変化を受け入れずに意固地になるのではなく、柔軟な心構えを持つことが重要です。

スキルがない30代が転職に成功した4つの理由

スキルがない30代がどのように転職を成功させたのか、気になる人は多いのではないでしょうか。では、転職に成功した4つの理由を解説します。

①条件を広げて探した

スキルがないと感じている30代が転職を考える場合、雇用条件や職種など、条件を広げて探すことが重要です。条件を限定しすぎると、よい求人を見逃してしまう可能性があります。

たとえば、正社員だけでなく契約社員の求人を視野に入れたり、残業時間などを譲歩したりすれば、求人数はぐっと多くなることでしょう。実際に筆者は、土日祝休みへのこだわりを捨てたことで理想の求人を見つけることができ、最終面接までたどり着いた経験があります。

条件を広げれば、思いつかなかった求人を目にする機会が増え、予想外のよい求人に巡り合えるかもしれません。

②経験のある業種に応募した

たとえ自分では技術やスキルがないと感じていたとしても「実務経験」は採用担当者から見れば十分に魅力あるスキルです。業界の知識や業務プロセスなど、すでに蓄積されている知識を活用することができるため、新しい職場でも大きな強みとなるでしょう。

経験のある業種に応募することは、スキルがないと感じている30代の転職者にとって、有利な戦略といえます。

③未経験でも採用されやすい業種に応募した

スキルがないと感じる30代が転職を考える場合、未経験でも採用されやすい業種に応募することは、賢明な戦略です。未経験者を歓迎する企業は、未知の業務に意欲的な人材を求めています。これはスキルが不足していると感じる人にとって、新しいキャリアの扉を開く絶好の機会です。

また、未経験者歓迎の業種は人手不足であることが多く、これは採用のチャンスが多いことを意味します。このような業種では、熱意や学ぶ意欲があれば、経験の不足を補うことができる可能性が高いです。

④どこでも通用するスキルをアピールした

技術的なスキルに自信がない場合、どこでも通用するスキル、すなわち「ポータブルスキル」をアピールしましょう。
ポータブルスキルとは、特定の業種や職種に限定されず、多様な環境で価値を発揮できるスキルのことを指します。具体的には、コミュニケーション能力や課題解決能力、指導能力などです。

筆者の場合、男性ばかりの職場で働いてきた経験から、女性ならではの配慮が行き届くサポートが得意だということをアピールして採用されました。ポータブルスキルを効果的に伝えられれば、転職活動を成功へと導くことができるはずです。

スキルがない30代が転職に失敗した3つの理由

スキルがない30代が転職に失敗する理由は、戦略ミスであることが考えられます。では、実際にどのような点が戦略ミスであったのか、3つの理由を解説します。

①条件面にこだわりを持ちすぎた

成功例ですでに説明したとおり、条件にこだわりすぎると、よい求人を見逃す可能性があります。特に給与や通勤時間、職種など限定的な要求をすると、求人が少なくなり、転職活動が長期化しやすくなります。

自分のスキルや経験に対して非現実的な条件を求めると、採用の可能性が少なくなるのは当然です。スキル不足を認識しているのであれば、より謙虚な姿勢で現実的な条件を設定することが、転職成功につながります。

②資格取得に時間を割いてしまった

スキルがないなら資格を取ろうと、資格取得に時間を費やしてはいませんか。資格取得に時間を割いてしまうと、転職ではなく資格取得が目的になってしまい、そもそも自分が何を目指していたのか焦点がぼやけてしまう可能性があります。

たとえば経理事務の経験者がプラスアルファの要素として簿記検定を取得することは、よいアピール方法です。しかし、すべての資格が必ずしも市場のニーズと一致するとは限りません。経験に伴わない資格であれば、転職活動中に無理に取得しようと頑張る必要はないのです。

③意欲だけをアピールしすぎた

転職では、自分の経験やスキルをどのような形で企業に貢献できるかをアピールすることが大切です。

意欲を強調することは重要ですが、それだけでは採用担当者に対してあなたの能力を明確に示すことができません。「この仕事は確かに未経験だけど、このスキルはこの場面で活かせる」といった、実際の業務経験や成果に基づく具体的な部分を説明できるようにしておきましょう。そうすれば、採用担当者はあなたの意欲を前向きなものとして捉えてくれるはずです。

スキルがない30代でも転職しやすい職種3選

スキルがない30代が転職しやすい職種にはどのようなものがあるのでしょうか。具体的に、3つの職種をご紹介します。

①営業職

スキルが特にないと感じている30代でも転職しやすい職種として、営業職があげられます。営業職は、製品やサービスを顧客に提案することが主な役割ですが、その根底には人と人との関係構築があります。信頼関係を築くコミュニケーション能力は、特定の技術スキルよりも重要視されることが多いです。

人と話すことが好きな方は、営業職で新しいキャリアを築けるかもしれません。

②事務職

事務職は、基本的なパソコン操作スキルがあれば対応できることが多く、そのスキルは多くの人が既に持っているか、もしくは比較的短期間で身につけることができます。そのため、未経験でも転職しやすい職種といえます。

ただし、私の経験からいうと事務職は女性に人気で競争率が高い傾向があります。誰でもトライしやすい職種であるからこそ、より具体的なスキルをアピールするなど戦略が必要です。

③接客業

接客業も、営業と同様に、顧客とのコミュニケーション能力を重視します。顧客と丁寧に接することができ、明るく親しみやすい対応ができれば、特別な技術スキルがなくても成功することができるでしょう。

しかし、接客業は不規則な休みや長時間労働など、30代が転職するにはデメリットになる部分が目立ちやすい職種ともいえます。自分の生活スタイルとよくすり合わせたうえで、転職先の候補に加えるべきかをじっくり考えることが必要です。

キャリアカウンセリングでなりたい自分を見つめなおそう

本記事では、スキルがなくても転職を成功へ導くためのポイントを解説してきました。30代の転職は、即戦力となるような強みをどうアピールするかが成功への鍵となります。

「自分のスキルが分からない」「スキル不足で転職は難しそう」と悩んでいる方は、ぜひキャリアカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

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この記事を書いた人

営業事務として働きながら、ハンドメイド作家も兼業するハイブリッドWebライター。8ヶ月の子供を預けて会社員となったのは21歳。それから約20年、今でもフルタイム勤務を継続中。この経験を糧に、女性のキャリアに役立つリアルな情報を届けている。趣味は旦那との鰻屋巡りと海外ドラマ。

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