働きながらの転職は可能！3つのメリットを知って不安をなくそう

「転職活動をしたいけれど、今の仕事に支障を出さないように進められるのかな」
「退職してから転職活動をしたほうがいいのかな」

そんな悩みで、転職活動をどう進めてよいのか分からず困ってはいませんか。働きながらの転職活動には、精神的な安定という最大のメリットがあります。

本記事では、働きながらの転職活動がなぜおすすめなのか、現職への配慮はどうしたらよいのかなど、筆者の体験を交えながら解説します。現職を辞めずに転職活動を進めるヒントを見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。

働きながらでも転職活動は進められる

働きながらの転職活動は、どのように時間をやりくりすればよいのか分からず不安な方も多いでしょう。結論から言ってしまえば、働きながらでも転職活動は進められます。では、働きながら転職活動をする場合に知っておきたいポイントを解説します。

応募から内定までにかかる期間を知ろう

まずは、応募から内定までにどれくらいの時間がかかるかを押さえておきましょう。内定までのスケジュールを把握すれば、転職活動の計画を立てやすくなります。リサーチから内定までにかかる時間をまとめました。

企業リサーチ〜応募	約1週間
応募〜1次面接	約2週間
1次面接〜最終面接	約1週間
最終面接〜内定	約1週間

このように、応募先企業を見つけてから内定までには、最短でも1ヶ月近くかかると分かります。応募までにかかる時間や、面接回数は個人のケースによって異なりますが、ぜひ目安として参考にしてください。

複数に応募することで企業比較ができる

応募から内定までには早くても1ヶ月程度の時間が必要ですが、内定が決まるまで他の応募を控える必要はありません。その逆で、複数の企業に応募すると下記のようなメリットがあります。

それぞれの条件を比較し、最も自分に合った転職先を選択できる
企業からの反応を見ることで、自身の市場価値をより正確に把握できる
内定後のオファー撤回などのリスクを分散させられる

これらのメリットからわかるとおり、複数に応募することで理想の転職先に出会える可能性が高まります。

引継ぎ期間は1か月を目途にすると安心

内定が決まっても、現職への退職のタイミングをどうすればよいのか悩む方は多いかもしれません。民法では、退職を申告してから2週間すれば退職は可能とあります。しかし、現職に迷惑をかけることなく、清々しい気持ちで新生活をスタートしたいのであれば、引継ぎ期間に1ヶ月はかけたいところです。

著者の場合は、1ヶ月での引継ぎは難しいと判断し、企業には1か月半後の入社で調整を依頼しました。企業にもよりますが、内定後の入社までの時間は長くても2ヶ月程度が一般的とされています。そのため、引継ぎを含めた退職までの期間は1ヶ月を目途にするとよいでしょう。

参照：“民法第六百二十七条｜期間の定めのない雇用の解約の申入れ”．e-gov．2023-06-14．
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089,（参照 2024-02-29）

働きながら転職することのメリット3選

働きながらの転職にはどんなメリットがあるのか、具体的なものを3つ紹介します。

1.安定した収入を継続できる

働きながら転職活動をするメリットは、安定した収入を継続できることです。安定した収入があれば、生活費やローンの返済などを不安に思うことなく、日常生活を維持できます。転職活動はときにストレスが伴うものですが、生活の基盤が安定していれば、ポジティブな気持ちで転職活動に取り組めるはずです。

2.ブランクが発生しない

退職してからの転職活動でスムーズに内定が決まらないと、ブランクが発生してしまいます。職歴にブランクがあると「計画性を考えずに退職したのかな」とネガティブな印象を持たれかねません。転職活動は、1度の応募だけで決まると限らないのが実情です。働きながら転職活動をすることで、職歴にブランクを発生させないようにするのが重要なポイントです。

3.現職のよさを再認識できる

働きながら転職活動をすれば、現職のよさを再認識できます。転職活動をとおして他の職場環境や企業文化に触れることで、自分にとって最適なのは現職で働き続けることだと気づくかもしれません。

たとえば充実した人間関係や勤務時間の柔軟さなど、当たり前だと思っていたことが他社にないと知れるチャンスです。現職と転職先を慎重に評価するためにも、働き続ける選択肢をもつことをおすすめします。

働きながら転職することのデメリット3選

働きながらの転職にはどんなデメリットがあるのか、具体的なものを3つ紹介します。

1.スケジュール管理が大変で疲れてしまう

働きながら転職活動をするためには、日々の仕事と転職活動の両方に割く時間をつくる必要があります。これは、特にフルタイムで働いている人にとっては大きな制約となるでしょう。

著者の場合、2社の面談を午前と午後に分けて1日で済ませた経験があります。その結果、志望動機などをどう言えばいいか混乱し、面談の質の悪さを後悔する羽目になってしまいました。スケジュール管理が大変だと、心身ともに疲弊してしまいモチベーションが下がってしまいます。転職活動は、無理のないスケジュールを組むことが重要です。

2.現職に内緒で進めるのが心苦しい

転職活動を秘密にしていると、現職での上司や同僚に対して罪悪感を感じてしまうことがあります。大きなプロジェクトに関わっていたり、部下がいる立場だったりする場合は特に、自分が裏切り行為をしているように思えるかもしれません。

たとえ自分が退職する日がきても、引継ぎをしっかり行なえば何の問題もありません。転職に引け目を感じる必要はないので、自信をもって転職活動に取り組みましょう。

3.入社日の調整が必要となる

働きながら転職活動をする場合、転職先との入社日の調整でしばしば心苦しい状況を引き起こすことがあります。転職先では、あなたがいちはやく入社してくれることを期待しています。しかし、現職への責任感から、企業が希望する入社日に対応できないこともあるでしょう。

特に即日入社を希望している企業の場合、言った言わないで入社日調整のトラブルが起こることもあり得ます。トラブルを避けるためにも、入社までの期日は面談の時点ではっきり示しておくことが大切です。

退職後の転職活動をおすすめできない理由

転職活動の進め方は個人によってさまざまですが、退職後の転職活動にはおすすめできない理由があります。その理由を詳しく解説します。

焦って妥協してしまう可能性があるから

退職後の転職活動をおすすめできないのは、経済的にも精神的にも余裕をなくして妥協してしまう可能性があるからです。

退職後は安定した収入が途絶えるため、新しい仕事を早急に見つけなければとプレッシャーを感じてしまうかもしれません。この経済的なプレッシャーが、結果として自分のキャリアにとって最適ではない選択をしてしまうリスクを高めるかもしれないのです。

また、ブランク期間が長いことがネガティブな印象を与えることへの焦りから「一番早く内定もらえた所で決めてしまおう」などと、さらに妥協を重ねてしまう可能性も捨てきれません。

転職そのものが難しくなるかもしれないから

退職したことで生活が変わると、転職そのものが難しくなるかもしれません。まず、小さな子どもがいる場合、退職したことで保育園を利用できなくなる可能性があることが懸念点です。

求職活動中の保育園継続の条件は、市町村によって異なるため、あらかじめ確認が必要です。退職してからの転職を考えている方は、前もって調べておきましょう。

働きながら転職を成功させる3つのコツ

働きながら転職を成功させるのに、知っておきたい3つのコツがあります。ぜひ参考にしてください。

1.有休を使うなど現職に迷惑をかけないようにする

働きながら転職をする際は、突発的に休みをとったりするなどして現職に迷惑をかけないようにしましょう。転職先の企業も、応募者が在職中であるケースに慣れていることが多いため、ある程度は考慮してくれることが多いです。

著者の場合は、なるべく定時後に面接を行ってもらうよう調整していました。最近では一次面接をオンラインで行っている企業も多いため、さらに時間を調整しやすくなった印象があります。やむを得ず仕事を休む場合は、有休を計画的に使うなどの配慮をしましょう。

2.転職活動をしていることは公にしない

転職活動は個人的な問題なので、そのことを公にするのはかえって今の職場に迷惑をかけることになりかねません。企業には、職務に見合った人員を配置しなければならない責任があります。そのため後任を探すタイミングなどに相違があると問題になってしまいます。

また転職活動が公になることで、同僚や上司から圧力を受けるなど、気まずい思いをしてしまうかもしれません。これらの理由から、転職活動をしていることは公にしないほうが無難です。

3.引継ぎ準備を少しずつ進めておく

転職活動をはじめようと思ったら、引継ぎ準備を少しずつ進めておくとよいです。といっても、立派な資料に仕上げる必要はなく、自分が今までやってきた業務の棚卸をするような気持ちで気軽にやっておく程度で十分です。これには下記のメリットがあります。

・業務内容を整理することで、自分が仕事で培ってきたスキルを客観視できる
・いざ内定が確定したときに、引継ぎにどれくらいの時間がかかりそうかを見極められる
・引継ぎがすぐに始まっても、スムーズに進められる

以上の理由から、少しずつ自分の仕事を整理しておくことが大切です。

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本記事では、働きながらの転職活動がなぜオススメなのかを解説してきました。働きながらの転職活動は、同僚にも公にも相談できず、孤独な作業になってしまいがちです。

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