“仕事へ全力投球”から40歳でキャリアを再設計!自分が幸せでいられる働き方の見つけ方【キャリアトレーナー 池田】

”仕事へ全力投球”から40歳でキャリアを再設計 自分が幸せでいられる働き方の見つけ方

新卒から18年勤めた人材会社で、延べ7,000名の転職支援やキャリア相談を担当された池田さん。

40歳で第二子育休を取得した際、「これまで仕事に全力投球してきたけれど、心身ともに負荷を掛けずに充実して働く方法はないのだろうか」と、自分のキャリアを見つめ直したそうです。

そんな池田さんに、キャリアの転換期となった出来事や、キャリアトレーナーとして大事にしている価値観などを伺いました。

今ならキャリアトレーナーの池田さんに無料でキャリア相談ができます!こちらの記事を読んで、池田さんに相談したいとなった方は、ぜひ無料相談をご予約ください。

目次

自己紹介

ーーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

新卒でリクルートの人材サービス会社に入社し、派遣のお仕事紹介、法人営業、派遣スタッフの就業相談やキャリア面談などを経験。2回の育休を挟みながら18年勤めたのち、現在はフリーランスとして活動中です。

ミートキャリアではキャリアトレーナーとして、ユーザーさんの自己分析からご転職まで伴走させていただいています。プライベートでは夫と年長さん、もうすぐ2歳の子どもたちの四人で暮らしています。

キャリアが動いたターニングポイント

ーー会社員時代を振り返って思い出されることはありますか?

新卒から7年間担当していた派遣のお仕事紹介がすごく自分に合っていて、めちゃくちゃ楽しくて。この仕事しか経験がないのに、勝手に「天職だ!」と思ってしまうくらいでした(笑)。もちろん忙しかったですしストレスを感じることもありましたが、それもへっちゃらなほどやりがいを感じていましたね。

おかげさまで全社MVPなど表彰いただく機会も多く、やりがいだけではなく成果も出せている感覚がありました。

ーーとても順調なスタートだったのですね。

ただ、今思えば調子に乗って生意気になっていた部分もあったと思います。そんな私に対して、入社7年目の29歳のとき、法人営業へ異動の辞令が出たんです。衝撃でしたね。大好きでやりがいを感じていた仕事から離れなければならなくなり、「成果も出せていたはずなのになぜ?」と。

それに、入社7年目というと社内でも中堅どころ。この年次から未経験の法人営業に足を踏み入れる不安もありました。

ーーどのように乗り越えられたのでしょうか。

先輩や同僚に奮い立たせてもらったんです。「池田さんならきっとできるよ」「営業もできるようになったら無敵じゃん」などたくさんの温かい言葉を掛けていただいて、「やってみよう」と気持ちを切り替えることができました。それに、チャレンジしてもし無理だと思ったら会社を辞めようと決めて、営業の世界に飛び込んだんです。

ーー実際に営業を経験されて、いかがでしたか。

今振り返れば、経験できてよかったと思っています。しかし、当時は本当にハードな日々でした。リクルートには「ビル倒し」と呼ばれる営業があるんです。ビルの上から下まで、そのビルに入居している会社すべてに飛び込み営業をするんですよ。そうして毎日どんどん新規開拓をしながら、同時に既存営業もしなければならない。

クライアントから仕事をいただくってこんなに大変だったんだと、営業に異動して初めて知りました。それまで私は、派遣スタッフさんへ紹介している求人がどのような流れで自分の手元までやってきたのか、考えてもいなかったんです。自分がいかに井の中の蛙だったのか、思い知った経験でしたね。

ーー仕事がハードすぎて、辞めようとは思わなかったのでしょうか。

実は1回転職活動をしたことがあります。営業に異動して1年経ったころ、30歳を目前に控えたタイミングでした。人材業界で働いていたので、自分の市場価値や、この年齢であれば転職先の選択肢もまだまだ豊富にあることもわかっていたため、今しかないんじゃないかと。

それに近いうちに結婚も視野に入れていたので、結婚後にこのままハードな仕事を続けていくのは難しいのではないかと感じていて。転職活動を進め、ありがたいことに数社から内定をいただきました。

ーー最終的には現職に残る決断をされたんですよね。それはなぜだったのでしょうか。

内定承諾の期限が迫っていたころに、私も参加しているプロジェクトで大きなトラブルが発生したんです。このままいくと契約が打ち切られて、500名近い派遣スタッフさんを解雇しなければならない事態にまで発展してしまって。

私は直接的にはそのトラブルに関わっていなかったのですが、会社からトラブルシューティングの先頭に立ってくれないかと打診を受けたんです。

非常に迷いましたね。でもこのクライアントと良い関係を築けている営業担当は、社内で私しか残っていない状況。私がやるしかないと思ったんです。それに解雇されるかもしれない派遣スタッフさんの顔が一人一人浮かんできて、「絶対に守らなきゃいけない!」と腹を括りました。

ーー池田さんの覚悟が伝わってきます。現職に残る決断をされた後、どうなったのか教えてください。

派遣スタッフが働いている部署の方だけではなく、その上の事業部や経営層まで、トラブルの経緯のご説明や謝罪、再発防止策などをお伝えして回りました。

精神的にも体力的にもハードな状況でしたが、クライアントの中には「応援しているよ」「うちの上層部と話すときはここに気をつけるといいよ」と、声を掛けてくださる方がたくさんいらっしゃって。大変でしたけれど、周りの方に支えられて仕事をしているんだなと改めて実感しましたね。

謝罪から始まり、新しく一から関係を築いていく日々を1年半ほど過ごした結果、最終的には500名だった派遣スタッフを600名に増やす契約をいただいたんですよ。

始めはもう無理かと思っていましたが、「諦めないことが形になる」と身をもって学んだ出来事でした。

ーーおそらく途中で心が折れそうになった時期もあったのではないかと思います。それでも池田さんが前に進む原動力はどこにあるのでしょうか。

「周りの期待に応えたい」という思いですね。これは新卒のときから変わりません。

新卒で入社した際、私の教育を担当してくれた先輩と交換日記をしたんです。その日記の裏表紙に、どんな社会人になりたいかを書いてみようと先輩に言われて。書いたのが「期待に応えたい」と「コミュニケーションの達人になりたい」だったんです。今思えばかわいらしいですよね(笑)。

リクルートにはコミュニケーションの達人があふれていて、当時22歳の私は圧倒されるばかり。結論から話すのはもちろん、メリハリのある話し方や、人を巻き込む力。「私もあんなふうになりたい!」と思いました。

このとき交換日記の裏表紙に書いた理想の社会人像が、私が働く上での指針になっている気がします。今でもコミュニケーションを取りながら人とわかり合えていく過程や、自分の仕事が誰かの役に立てたと感じられる瞬間が大きなモチベーションですね。

仕事の「楽しい」と「辛い」を両方味わった20~30代

仕事とライフイベント

ーー会社員時代には2回の育休を取得されました。当時の様子を教えてください。

第一子を妊娠したときは、派遣の登録センターでキャリア面談を担当していたんです。派遣の登録会は夜間や土日に行われることも多いので、臨月ギリギリまで22時台や土曜日も仕事をしていました。

復職後は紹介予定派遣を扱う部署に異動。求職者の方のキャリア相談やお仕事紹介、求人募集をしている企業とのやり取りなどを担当しました。これまでの派遣のお仕事紹介や法人営業といった経験がすべて活かせるポジションで、自分としてもやりたいと思える仕事でしたね。

ーー復帰されたのはコロナ禍でしたよね。出社型からフルリモートワークへ移行されたとお聞きしましたが、戸惑いはありませんでしたか。

基本的にはいままで対面で行っていたコミュニケーションがWeb会議に変わるだけだったので、業務上の支障は感じませんでした。

一方で、リモートだと新しい人間関係を築くのが難しいとは感じましたね。何かあればきちんとアラートをあげて報連相していたつもりでしたが、もしかしたら私が上手に周りを頼れていなかったのかもしれません。

ーーフルリモートへの移行以外に、育休前後で変化はありましたか?

それが、仕事が終わらないほど業務量が増えてしまって……。ある程度ベテランになっていたため周りから頼ってもらう機会も多く、どんどん仕事が積み重なっていきました。上司に相談すればよかったのですが、上司は私の業務は未経験。きっと言ってもわかってもらえないだろうと、私が一人で溜め込んでしまったんです。

業務量は多いけれど、目の前にいる求職者さんやクライアントから何か依頼があれば、即日対応させていただきたい。仕事量の多さと「期待に応えたい」という自分の思いの間で葛藤していた時期でした。当時、娘は2歳半。私が常に疲れてイライラしているので、朝も夜も娘を急かしてしまって。こんな状態からもう脱出したい、仕事が楽しくない……とずっと悩んでいましたね。

でもこのままでは自分にも周りにも良くないと感じ、業務量の見直しについて上司へ相談。状況は少しずつ改善されていきました。

ーーその後、第二子の育休を取得されたと伺いました。1回目の育休と比べて変化はありましたか。

第二子のときは、夫も1年間の育休を取得しました。夫と私は同じ年齢で、二人とも40歳になるタイミングだったんです。お互い新卒からずっと1つの会社で走り続けてきたので、育休を兼ねて一度キャリアを見つめ直そうと。

結果として、これからのキャリアをどうしていくか、自分が何をしたいのかをじっくり考えられた良い機会だったと感じています。

大好きな仕事と子育てを両立している池田さん

ミートキャリアで実現したいこと

ーー現在の池田さんのキャリア観を教えてください。

キャリア支援者としてキャリアで悩む方々に寄り添い、少しでもその方の幸せをみつけるお手伝いができたらいいなと思っています。だからこそ転職支援ではなく、ミートキャリアのような利害関係のない第三者の立場でキャリア支援ができる場所を選びました。

相談に来られた方を幸せにするには、まず自分が幸せでいられる環境が必要だと思うんです。どんな仕事、どんなライフスタイルであれば自分が幸せでいられるのか。これが第二子育休中に考えたことの1つです。

新卒からの18年間は仕事も会社も大好きだったけれど、とにかく忙しかった。その結果、少なからず自分を削りながら働いていた気がします。仕事に全力投球することで充実感を得ていた時期もありましたが、果たしてそれだけが私のやりがいなのかなって。心身共に大きな負荷をかけなければ、達成感や幸福感は得られないのかな、と。

それがミートキャリアで働き始めたことで、自分を削らなくてもやりたい仕事はできるし、幸せを感じることはできるんだと気づいたんですよね。1日の時間は限られている中で、これからは仕事も子育ても、やりがいを感じながら生き生きと取り組んでいきたいと思っています。

今後のキャリアについて悩んでいる方へ

ーー最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします!

私はこれまで、7,000名を超える方のキャリア相談を担当してきました。多くの方が私にお話してくださったからこそ、キャリアで悩むどんな方のお話にも耳を傾けられるようになったと感じています。

みなさんとお話していて感じるのは、自分一人で煮詰まっていると視野がすごく狭くなってしまうということ。キャリアの悩みには家庭や子ども、収入などいろいろなことが複雑に絡み合ってくるので、どこにも出口がないような気持ちになってしまいますよね。

でもその思いを第三者に打ち明けたとき、きっと光が差し込んでくると思うんです。その第三者の役割を、私が担いたいと考えています。「池田だったら話してみようかな」と思っていただけるトレーナーを目指して頑張っていきたいですね。

今なら池田さんに無料でキャリア相談ができる!

今なら、キャリアトレーナーの池田さんに直接キャリア相談をすることができます!

「転職しようか迷っている」「仕事と家庭の両立で悩んでいる」「現職でのキャリアについて整理したい」など、幅広いご相談に乗っておりますので、お早めにご予約ください!

キャリアトレーナー 池田さんの経験
✅ 40代ワーママ
✅ 大手人材会社に18年在籍
✅ 法人営業、求人紹介、キャリア面談、就業相談
✅ 面接対策、応募書類の添削、自己PRの作成サポート
✅ 正社員、副業、フリーランス

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この記事を書いた人

兵庫県在住のフリーライター。夫と6歳&0歳の息子と4人暮らし。神戸大学卒業後、公務員→派遣社員→BPO関連企業のPMを経て現在。キャリアコンサルタント資格や会社員時代の採用業務経験を活かし、人材系企業のオウンドメディア、スタートアップの採用広報などでキャリアをテーマにした記事を多く手掛ける。今年の目標は小1の壁と0歳育児をどちらも楽しむこと。

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