自分に自信がない人こそミートキャリアを頼ってほしい。ミートキャリアのおかげで一歩を踏み出し、フリーランスの道へ

フリーライターとして活動する中道さん。新卒で市役所職員としてキャリアをスタートし、自治体向けBPO企業での勤務を経て、2022年にフリーランスに転身しました。キャリアを歩むうえで軸にあったのは「自分の強みを活かして働きながら、家族との時間も大切にしたい」という思いだったといいます。
今回は、フリーランスに転身するきっかけや、ライターの仕事を選んだ理由、ミートキャリアとの関わりについて伺いました。

公務員と会社員を経てフリーランスに
――まずは簡単に自己紹介をお願いします。
兵庫県在住で、夫と小学2年生・1歳の息子の4人家族です。新卒で地元の福岡県北九州市役所に入庁し、介護保険の窓口で2年間勤務しました。その後、結婚を機に退職して兵庫へ移り、派遣社員を経て自治体向けBPO事業の会社へ転職。そこで約9年間勤務しました。
2022年1月にフリーランスへ転身し、現在はライターとして「ミーキャリマガジン」をはじめとするインタビュー記事の執筆のほか、前職までの経験を活かし、自治体向けのビジネスを展開したい企業さんのサポートなどもしています。
――ミートキャリアとの関わりについて教えてください。
実はとても長くて、2019年にユーザーとして登録したのが始まりです。その後、2021年にはキャリアサポーター・アカデミー(旧カウンセラー養成講座)※を受講。フリーランスになってからも、ユーザーとしてサポーターさん(現在のキャリアトレーナー)に伴走いただいた時期もあり、ずっとお世話になっています。
ライターとして関わるようになったのは、2024年から。前代表の喜多村さんに声をかけてもらったのがきっかけです。長くお世話になっていたサービスだったので、ご一緒できると決まったときは嬉しかったですね。
※キャリアサポーター・アカデミー(旧カウンセラー養成講座)…ミートキャリアが過去に行っていたキャリア支援者養成事業。2021年8月から「カウンセラー養成講座」、2022年6月から「キャリアサポーター・アカデミー」の名称で実施されていた。
フリーになるため、1年かけて準備した
――フリーになると決めたのはいつだったのでしょうか?
決めたのは、2020年末です。当時は会社でプロジェクトマネジメントや採用・研修業務など幅広く経験し、やりがいも感じていた時期でした。ただ一方で、勤務先が遠く残業も多い職場だったため、「上の子が小学校に入ったとき、このままフルタイムで働き続けるのは難しいかもしれない」という不安もあったんです。
そこで、自分で仕事を組み立てられる働き方にチャレンジしてみようと思い、フリーランスになろうと決めました。
――フリーランスに転身したのは2022年1月ですよね。決めてから退職するまでの期間はどのように過ごしていたのですか?
約1年かけて準備をしようと思い、いろいろと行動していました。たとえば会社で得られる経験は全部得てから辞めようと、興味のあった採用業務に自ら手を挙げました。求人原稿の作成から面接対応まで実務を経験し、できることの幅を広げていった期間でした。
同時に、副業で東京の企業とオンラインでお仕事をすることにも挑戦しました。地方に住みながら都心の仕事を受ける感覚をつかめたことは、フリーランスになってからの安心感にもつながったと感じています。
最初は考えていなかった、ライターの道へ
――フリーランスの中でも、ライターの仕事を選んだ理由を教えてください。
もともと小さいころから文章を書くのが好きで、自分でブログを書いていた時期もありました。とはいえ、書くことを仕事にしようとはまったく思っていなくて。フリーランスになると決めたときも、最初は別の仕事をするつもりだったんです。
ところが、フリーランスになる直前に、X(旧Twitter)で未経験可のライター募集を見つけて。「そういえば書くことが好きだったな」「せっかくフリーランスになるし、挑戦してみようかな」と応募したのがきっかけです。
――偶然の出会いだったんですね。
そうですね。でも実際に取り組んでみたら楽しくて。ありがたいことにクライアントからも喜んでもらえて、「もしかして、ライターって私に向いてるのかも?」と(笑)。そこで「この先はライターとして仕事をしよう」と決めて今に至ります。
――ライターの仕事を選んでよかったことは何ですか?
一番大きいの、フリーランスになろうと思ったきっかけでもある「自分で仕事を組み立てられる」ことです。子どもが小さく、学校行事や急な体調不良も多いため、時間の自由度が高いのはありがたいですね。
言い方が正しいかはわかりませんが、ライターはきちんとした原稿を締切までに提出さえすれば、そこに至るまでのプロセスは問われないというか。たとえば子どもが熱を出したときは、日中は子どもの看病をして、夜は夫に子どもを任せて仕事をするといった柔軟な対応ができることが、今の私にとっては働きやすいですね。
――逆に、大変なことはありますか?
やはり、原稿が完成するまでの「生みの苦しみ」はあります。何度練り直しても構成がしっくりこないときには「だめだ、書き上がる気がしない……」と焦りますし。
それでも、原稿が完成したときの達成感は格別ですし、公開後に読者や取材先の方、クライアントから反応をいただけるのはとても嬉しいですね。
――ライターとして「自分らしい」と感じる瞬間はどんなときですか?
人生や価値観に触れられるインタビュー記事を書くときですかね。私はキャリアコンサルタントの資格を持っていたり、採用に携わった経験があったりと、人のキャリアに関心が高くて。
ですので、「ミーキャリマガジン」の記事を書くときはいつも楽しいです。取材を受けてくださった方さんから「伝えたかったことがしっかり入っている」と言ってもらえることもあり、本当に励みになっています。
”評価されない”悩みからの転機
――キャリアのターニングポイントはありますか?
前職でマネジメントに手を挙げたときです。それまでは「こんなに頑張っているのに評価されない……」と不満ばかり言う社員だったんです(笑)。
でもあるとき、「私は評価される土俵にすらあがっていない」と気づいたんですよね。私が普段何を考え、どんな仕事をしているかなんて、自分から発信しない限り誰にも伝わりません。
陽の目を見たいなら、陽の当たる場所に自分から行かないといけない。そう覚悟を決めて、「昇進したいです」と上司に伝えました。そこからは任せてもらえる仕事が大きく変わり、やりがいも持てるようになったのを覚えています。
「自分の考えややりたいことは自分から発信しなければ誰にも伝わらない」というのは、フリーランスになった今も意識していることですね。
――ほかにも、仕事で大切にしている価値観があれば教えてください。
当たり前ですが、「納期は絶対に守る」ことでしょうか。納期って、「約束」ですよね。フリーランスは自分を守ってくれる会社がないからこそ、自分の信頼は自分で積み重ねていくしかない。その基本が「納期=約束を守る」ことなのかなと思っています。
もう1つは、「無理をしない」ことですね。私は1人の時間がないと干からびてしまうタイプで(笑)。ですので、家族との時間を大切にしつつ、自分だけの時間を意識してつくるようにしています。ジムに行ったり、昼寝したり、好きな音楽を聴いたり。自分がご機嫌でいられることが、仕事にも良い影響を与えると思っています。
――今後のキャリアはどのように描いていますか?
以前は自分のことを、決めた目標に向かって進む「山登り型」キャリアだと思っていました。しかし、最近は流れに身を任せて進む「川下り型」キャリアのほうが自分らしいと感じています。
ですので、「一生フリーライターとして生きていくぞ!」とも決めていません。その時々でおもしろそうなことや、自分が役に立てそうな場所があれば飛び込んでみたいと思っています。
実際に最近は、ライターとはまったく関係なく、これまでの自治体関連の経験を評価してもらい、新しいお仕事に声をかけていただく機会も増えています。流れに身を任せつつ、興味のある場所に軽やかに飛び込んでいくような、そんなキャリアを描けたらいいなと考えています。
ミートキャリアを検討している方へ
――最後に、ミートキャリアの受講を考えている方へメッセージをお願いします。
私は、自分から前に出たり、すぐ行動に移せたりするタイプではありません。自分に自信が持てず、一人でぐるぐると考え込んで身動きがとれなくなることもよくあります。
だからこそこれまで、マネジメントに挑戦するときも、フリーランスになろうと決めたときも、フリーになってからの迷いも、全部ミートキャリアに相談して背中を押してもらってきました。客観的にフィードバックをもらうことで自信がつき、前に進むことができたと実感しています。
ミートキャリアのトレーナーさんはみなさん、絶対に私の話を否定しないんですよ。じっくり話を聞いてくれて、そのうえで「私もやってみよう」と思えるような現実的なアドバイスをくれる存在です。
「一歩踏み出したいけれど、自分一人では自信がない」と思っている方は、一度気軽に話をしてみてほしいですね。

