転職軸とは?転職を成功させる軸の作り方を公開!【事例付】
転職軸とは、転職で実現したい条件に優先順位を付けたものです。転職軸をつくることで、効率的な転職活動が可能になります。
こちらの記事では転職軸とは何か、作るメリット、転職軸の作り方を解説します。記事の最後では転職軸を作成したことで転職に成功した事例もご紹介しています。
転職軸とは
転職軸とは、転職の目的を言語化し、優先順位を付けたものです。何を手に入れるために転職したいのかを明確にすることで、求人選定から入社承諾まで迷いなく転職活動を行うことができます。
転職軸は、環境条件とやりがい条件の2つで構成されます。環境条件は、次の7つです。会社の方針、会社の制度、給与、労働条件、人的支援体制、物的支援体制、上司との関係です。やりがい条件は、達成感、承認、充実度、昇進・役割の充足度、成長実感の5項目です。
なぜ、環境条件とやりがいの両軸を考える必要があるのでしょうか。雇用体系や給与などの環境条件だけでは仕事を長く続けることはできないからです。転職活動におけるポイントは、モチベーションの源泉となるやりがいに目を向け、環境とやりがい両方の条件を満たす仕事を選ぶことです。
転職軸がないと転職に失敗しやすくなる
次に、転職軸を設定しないことで起こりうる失敗パターンをご紹介します。
転職軸がないと転職迷子になる
転職活動は選択の連続です。「給与ではA社、仕事内容ではB社」このような比較は何度も起こります。どちらがより自分が欲しいものなのか、どちらがより自分に合っているのか、比較検討する際、転職軸がないと正しい選択ができません。
また、転職活動中に本来の目的を忘れてしまうケースも多く見受けられます。転職活動を進める内に、様々な条件に目移りしてしまうからです。働き方改善のために転職活動を始めていたのに、いつのまにか年収の高さを求めるようになり、結果的に残業が増えてしまったというご相談も少なくありません。
他にも、理想条件を不必要に追加してしまい、紹介できる求人はないと、転職エージェントに断られてしまう方もいらっしゃいます。
転職軸がないと転職活動が非効率になる
「求人を見てもピンとこない」これは転職軸のない転職活動に起こることです。自分がどのような仕事を求めているかわからないと、求人を選ぶこともできません。
転職サイトで求人を探す際も、転職エージェントに求人を紹介してもらう際も、まずは自分の欲しいものを明確にする必要があります。
軸がないと感覚で求人を探すことになり、数打てば当たる「量」で勝負の転職活動になってしまいます。応募件数を絞り内定を勝ち取る「狙い撃ち転職」を実現したいのであれば、転職軸の設定が必須です。
転職軸の作り方・具体的なステップ
では実際に転職軸を作るには、どのようにすれば良いのでしょうか。3ステップを具体的にご紹介します。
Step1.満足と不満足の洗い出し
環境条件、やりがい条件の全項目に対し、現職の満足度と不満足度を確認します。軸作成のポイントは、満足と不満足の両方に目を向けることです。恵まれている点に気づかず転職失敗するケースもよくあるためです。
就業中ではない方は、直近で働いていた場所について満足と不満足を洗い出してみましょう。
◆環境条件
①会社の方針・VISION
・組織として目指していることがわかる、賛同できている
・業界として展望が明るい
・経営方針に納得感がある
・社風があっている
②会社の制度(福利厚生、人事制度、社内規定など)
・福利厚生が充実している
・人事制度(評価)に納得感がある
・働き方に多様性がある(リモートワーク、フレックス制、時短勤務など)
・部署異動や昇進の選択権がある、チャンスがある
③給与
・給与額に満足できる
・働き方に見合った給与が支払われていると感じる
・諸手当(残業代、出張手当など)に満足している
・昇給システムに納得している
④給与以外の労働条件(労働時間、休憩時間、休日、年次有給休暇など)
・勤務時間内で仕事が終わっている
・休日が多い、休みがとりやすい
・仕事量がちょうど良い
・業務に必要な人員が十分である
⑤人的支援体制(仕事遂行における教育・サポート体制など)
・研修やトレーニングの機会を提供されている
・部署内やチーム内でのコミュニケーションがとれている
・人間関係が良い
・仕事のやり方を相談できる機会がある
・自分の居場所を確保できている
⑥物的支援体制(仕事遂行における必要なものやツールの配備など)
・会社が提供する設備や備品は満足である
・マニュアルが整備されている、引継ぎがある
・業務改善に積極的である
・ルールやしきたりに縛られていない
⑦上司との関係
・上司と合う
・上司が責任を取ってくれる
・上司は仕事ができる人である
・上司が部下を守ろうとしてくれる
◆やりがい
・達成感があるか
・周りから承認されているか
・仕事内容は充実しているか
・ステップアップ(昇進・役割)の充足感
・スキルアップ、成長実感はあるか
Step2.環境条件とやりがいの確認
次に、STEP1で洗い出した条件に対して、譲れないものをピックアップしてみましょう。環境条件は29項目から上位5つを、やりがい条件は5項目から上位2つを選びます。
注意点としては、現職で満たされていない「不満足」のみを集めて選ばないことです。現職では満足と答えた項目が、転職先の会社では不満足に変わる可能性もあります。評価した全項目を客観的に見直し、譲れないものを選んでいきましょう。
Step3.優先順位を付ける
最後に、ピックアップしたものを必須条件(MUST)と希望条件(WANT)に分けてみましょう。
必須条件が多ければ多いほど、応募できる案件は減ってしまいます。絶対に譲れないもの、つまり、それが手に入らなければ転職する意味がないと感じられる項目のみ必須条件に据えましょう。
転職軸の例
◆環境条件 上位5つ
・【MUST】会社の方針・VISION|組織として目指していることがわかる、賛同できている
・【WANT】会社の方針・VISION|社風があっている
・【MUST】会社の制度|働き方に多様性がある
・【WANT】会社の制度|部署異動や昇進の選択権がある、チャンスがある
・【WANT】上司との関係|上司と合う
◆やりがい条件 上位2つ
・【MUST】達成感があるか
・【WANT】周りから承認されているか
◆説明用文
わたしの転職軸は、VISION共感できる会社で切磋琢磨できるメンバーと共に達成感のある役割・仕事を任されることです。自分と同世代の課題を解決するようなサービスやプロダクトを提供している会社に惹かれます。また、働き方はフルリモートを希望しています。理由としては、通勤時間を減らし、仕事と向き合う時間をできるだけ多く確保したいからです。
転職軸を作るメリット3つ
ここで転職軸を作ることによるメリットをご紹介します。
転職軸を作ると転職すべきか迷わなくなる
転職活動中、現職との比較検討は何度も起こります。転職軸をつくることで、転職することが最善策なのか判断できます。
また、現状改善に何が必要なのかを具体的に考えられるようになり、転職以外の解決策を考えるきっかけにもなります。
転職軸を作ると求人が選べるようになる
2023年10月発行リクルートワークスの調査によると、転職希望者の87%は1年後も未転職のままです。転職サイトや転職エージェントに登録しても、多くの人が転職に踏み出せていません。
「求人を見れば見るほど自分に合う仕事が分からなくなった」このような相談は増えています。転職軸を作ることで求人選定が早くなり、自分に合った求人を見つけやすくなります。
転職軸を作ると書類選考や面接の通過率があがる
採用担当者は何十何百もの応募書類を見ているため、使いまわしの志望動機は見抜かれてしまいます。業界・企業研究を行い、自分の転職軸と重なりがある要素を元に、志望動機を作ると良いでしょう。
転職軸を作ることで、志望動機やキャリアパスをストーリーとして話せるようになるため、転職理由としての説得力が増し、面接時の質疑応答もスムーズになります。
転職軸を作って転職を成功させた例
自己分析をして転職軸を作ったことで、転職を成功させた事例を2つ紹介します。
何年も求人を見続けてきた私が1ヵ月で内定獲得!その秘訣は「徹底した強みの理解」
転職したいけどうまく転職できない。そんな状況に悶々としていたT.Hさん。「あなたに紹介する仕事はない」と転職エージェントに言われた経験をバネに、自己分析をやり直しました。強みや転職軸を見つけたことで、自分が望む条件をすべて叶える内定を得ました。
転職活動は1ヶ月!最小限の労力で「フルリモ & 年収アップ」の希望を叶えた秘訣とは?
フルリモートの仕事に転職したものの、新たに年収に不満の出たC.Kさん。転職軸をしっかり深堀したことで、希望がすべて叶う転職に成功しました。
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