育休明けの転職は難しい?理由や後悔しないための行動方法を解説
育休明けは育児に専念していた期間と仕事とのギャップから、転職を検討する女性が多い傾向です。とはいえ、育休明けの転職は難しいといわれているため、後悔しないようライフイベントを踏まえて計画を立てるのが大切です。
本記事では、育休明けの転職が難しいといわれる理由や後悔しないための行動方法を解説します。育休明けの転職を成功させる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
育休明けの転職は難しい?入職率を調査
育休明けの転職は難しいのか、まずは女性の転職入職率を見てみましょう。
転職理由についてもわかるので、現状を踏まえてからキャリアシフトを検討してみてください。
入職率
厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、女性の転職者数と転職入職率は下表の通りです。
転職入職者数 | 転職入職率 | |
令和4年(2022年) | 2,572.9千人 | 10.8% |
令和3年(2021年) | 2,299.8千人 | 9.6% |
令和3年に比べて転職者数と転職者率は増加しており、転職を検討する女性は増えていることがわかります。次に、年齢階級別転職入職率を見ていきましょう。
25~34歳の女性は、一般労働者に比べてパートタイム労働者のほうが高くなっています。25~34歳は、結婚や出産といったライフイベントが発生するタイミングです。
ライフイベントの変化にともない、正社員からパートへ転職する方が増えることがわかります。転職入職率が増えていることからもわかるように、転職する女性は増加傾向です。
転職理由
厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況」の年齢階級別に転職理由を見たところ、出産によりキャリアシフトを検討するのは30代女性がもっとも多いことがわかりました。
また、労働時間や休日などの労働条件が悪かったことで、転職を検討するのは30代〜40代女性が多い傾向です。したがって、育児をきっかけに労働条件があわなくなってしまい、転職を検討する30代〜40代女性は多いことがわかります。
育休明けだからといって必ずしも転職が難しいわけではないため、キャリアシフトを検討するのも手段の1つです。
育休明けの転職が難しいといわれる理由
育休明けの転職が難しいといわれる理由は、以下の通りです。
- 面接の予定が組みにくいため
- 子どもの病気などによる欠勤が多いため
- 労働時間が限定されるため
子育て中の女性の多くは、子どもの送迎や病気により労働時間を限定されます。働き手が欲しい企業だと、欠勤が多い可能性や労働時間が限定されてしまうことに難色を示す場合もあるでしょう。
育休明けは条件にあった転職先を見つけるのに時間を要する可能性があるため、キャリアシフトが難しいと考えられます。
育休明けの転職を後悔する3つの可能性
育休明けの転職を後悔する可能性を3つ解説します。転職後、後悔しないためにも事前にチェックしておきましょう。
1.育児と新たな環境によりストレスがたまる
転職をする場合、新たな人間関係を構築したり仕事に早く慣れたりしなければならないため、ストレスがたまりやすくなります。育児をこなしながら新しい環境に慣れる大変さから、育休明けの転職を後悔してしまうのです。
ブランクもあり、育休明けは仕事に集中するまでに時間がかかる場合もあります。そのうえ、環境の変化は子どもに影響を及ぼし、夜泣きなどにより寝不足が続く可能性もあるでしょう。
育休明けに転職を検討する際は環境の変化に柔軟に対応できるか、あらかじめ考えておくことが大切です。
2.時短勤務などの制度をすぐに活用できない場合がある
時短勤務などの制度をすぐに活用できず、転職後に後悔する可能性があります。育児・介護休業法では雇用期間が1年未満の場合、時短勤務の適用を除外できるためです。(2024年7月時点)
また、育児休業給付金は以下のいずれかの条件で支給されます。
- 育児休業を開始した日前2年間に賃金支払基礎日数が11日以上ある
- 就業した時間数が80時間以上の月が12か月以上あること
例えば、2人目や3人目を検討する場合、転職してから一定期間は勤務する必要があります。転職後すぐに利用できない制度がある点についても、覚えておきましょう。
3.退園しなければならない可能性も出てくる
育休明けに転職すると、退園しなければならない可能性も出てきます。保育園は就労が条件となり、就労証明がなければ退園扱いになる場合もあるためです。求職中の場合、一定期間内に仕事を決めなければ退園しなければなりません。
そのため、育休明けに退職して無職になってしまうと、急いで仕事を探さなければいけない焦りから転職に失敗することもあるでしょう。育休明けは子どもの預け先を確保したうえで転職を進めなければ、後悔してしまいます。
育休明けで転職を成功させるには計画を立てることが重要
育休明けで転職を成功させるには、慎重に計画を立てる必要があります。ポイントを紹介するので、見ていきましょう。
ライフプランを立てる
自分だけでなく、家族のライフイベントを踏まえてライフプランを立てましょう。現状だけを考えて転職すると、キャリアシフトに失敗してしまうためです。
例えば、子どもが欲しい場合は1年以上働かないと育児休業給付金をもらえないことを考慮のうえ、転職活動を進める必要があります。
転職は自分だけでなく、パートナーにも影響を与えます。「なぜ今転職する必要があるのか」を明確にしてから、パートナーと将来について話し合うのが大切です。
転職のタイミングを見極める
育休明けの転職を成功させるためには、タイミングが重要です。感情を優先して転職を考えると、後悔する可能性があります。
育休明けは育児に専念していた期間とのギャップから、仕事に行くことを億劫に感じる場合もあり、新たな道に進もうと考えてしまいがちです。人によっては現職を続けていたほうがいいときもあるため、冷静に自分を見つめ直す時間も必要になります。
悩んだ末に転職したいと考える場合は、タイミングを慎重に検討しながら転職のスケジュールを立てましょう。
40代の女性は、育児や介護などライフスタイルの変化がある年代です。プロのアドバイスを味方に、ベストな選択肢を探っていきましょう。
育休明けのキャリアに悩んだときはミートキャリアに相談しよう
30代~40代女性はライフイベントの変化により、転職を検討する方が多い傾向です。育休明けだからといって転職するのが難しいわけではありませんが、人によっては後悔する可能性もあります。
まずは冷静に自分を見つめ直してみると、本当に転職するべきか判断できるでしょう。なお、育休明けのキャリアに悩んだときは、ミートキャリアに相談するのもおすすめです。
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参考
・厚生労働省. 令和4年雇用動向調査結果の概況. https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/gaikyou.pdf, (参照 2024-09-01).
・厚生労働省. 育児休業、短時間勤務制度. https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/syugyo04.pdf, (参照 2024-09-01).
・厚生労働省. Q&A ~育児休業給付~. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158500.html, (参照 2024-09-01).