「駐在妻」になったらキャリアが不安?リアルな悩みと解決方法は

「駐在妻」になったらキャリアが不安?リアルな悩みと解決方法は

夫やパートナーの海外転勤に帯同して海外に駐在する「駐在妻」。慣れない海外生活にチャレンジするだけでなく、日本で務めていた会社を退職しなければならないなど、自身のキャリアを一度中断して渡航する場合もあります。

本記事では、

・駐在妻の生活ってどんな感じ? 
・駐在妻のキャリア形成ってどうすれば良いの?
・キャリアのことで困ったら?

という疑問にお答えします。

目次

駐在妻の生活ってどんな感じ?

そもそも駐在妻とは

駐在妻とは、夫の海外赴任が決まり、それに帯同して海外に行く女性のことをいいます。駐妻(ちゅうづま)も同じ意味で使われる言葉です。また、海外赴任は仕事だけでなく、必要な技術や知識を得るための海外留学なども含まれています。

女性は仕事を辞めて配偶者として同行することがほとんどで、その期間は人によりますが、1、2年程度から10年以上に及ぶ場合もあります。

海外での生活が基本

ここからは、駐在妻の生活を知ってもらうために詳細を説明します。

夫に付き添って海外に行くということは、妻も同様に海外での生活を送ることになります。赴任先は会社都合であることがほとんどですので、夫婦が行き先を選べるわけではありません。また、辞令と同時に赴任先が伝えられることも多く、事前準備ができる期間にも限りがあります。

業務内容によっては、途上国へ赴任する可能性もあるということです。一概に途上国だから「住みにくい」とは言えませんが、日本とは違う事情も加味しなければなりません。

生活スタイルも大きく変わる

赴任先によっては、生活スタイルを大きく変化させる必要があります。

郊外に住むことになれば、車などの自前の移動手段が欠かせないでしょう。一番近いスーパーへ買い物に行くにも車で数十分以上かかるなど、決して便利とは言えない生活を送る可能性もあります。

また、日本と同様の食材が揃えられるかも国によって大きな違いがあります。食文化が身体に合わず、場合によっては体調に影響することも考えられます。

さらに気候も生活スタイルにおいて重要なポイントのひとつです。たとえば南半球に赴任することになれば日本とは季節が逆転しますし、国によっては日本のような四季はありません。

人間関係づくりも必要

慣れない国、場所での生活に不安があるだけでなく、人間関係づくりもイチからのスタートです。赴任する夫は仕事先などで人間関係を構築させることができるかもしれませんが、駐在妻としてはコネクションがない状態のまま、いきなり現地に赴くことになります。

街の雰囲気やそこに住む人の雰囲気に慣れ、そのうえで人間関係を築くのは決して簡単なことではありません。

金銭面での不安も

駐在生活で、金銭面に不安を抱える可能性もあります。理由はいくつかありますが、まずひとつは、駐在妻として夫に帯同するため、妻が仕事を辞める場合が多いからです。

また、赴任先の物価が高いことも考えられます。夫が海外赴任をすることで、会社からの手当が充実する場合もありますが、それ以上に住宅費や水光熱費、食費など全体的な生活費がかさんでしまい、日本で生活していた時に比べると金銭的な余裕がなくなってしまうこともあります。

筆者の海外生活は?

駐在ではありませんが、筆者も現在海外生活チャンレジ中です。最初はスーパーへ買い物に行くことも緊張していましたが、現地での交流が少しずつ増えるなかで日本語以外でのコミュニケーションにも慣れてきました。

海外生活では、日本なら避けられた「踏ん張り」が必要になる場面もありますが、時間が解決してくれることも多いはずです。少しずつ慣れていけば良いや、と気楽な気持ちを持ちながら日々を楽しみましょう。

駐在妻も、希望によってキャリア形成できる

キャリア形成は人それぞれ、正解はない!

駐在妻の生活を見てみると、不安になる部分もあるかもしれません。とくに、駐在するために仕事を辞める決断をしたものの、その後どうすれば良いんだろう? とキャリア形成の面での不安は拭いきれないでしょう。

発行されるビザの種類や、夫が務める会社の規定によっては、駐在妻が現地で仕事をすることが難しい場合もあります。

また、海外生活を経験することで、価値観や重視するポイントが変化し、帰国後に新しいジャンルや業界での仕事にチャレンジするという駐在妻も少なくありません。

それぞれ違った環境や事情のなかで、一人ひとりキャリア形成をすることになります。「駐在している間が無駄な時間になってしまう」と思わずに、前向きに赴任生活を送れると良いですね。

退職せず、リモートワークに切り替える

もちろん、駐在しながら仕事を続ける方法もあります。元々勤めていた会社でフルリモートに切り替えることができ、赴任先にもインターネット環境があれば、そもそも退職する必要がないかもしれません。

今までの会社を辞めたくない! という思いがあれば、赴任することが決まった時点で会社に相談してみましょう。

オンラインでできる違う職種を探す

赴任先でインターネット環境が得られる場合は、オンラインで収入源となる仕事を探すのも一つの方法です。ライターや動画編集者、インフルエンサーなど個人の得意分野を活かしながら稼げる時代でもあります。

最初は収入も少額かもしれませんが、軌道に乗れば独立も夢ではありません。

帰国後、全く違う職種に転職する

駐在期間中は、夫や家族のサポートに専念しながら、せっかくの海外生活を楽しんで充実させるのも素敵なことです。

自身の仕事については「帰国してから考えよう!」と割り切ってしまうことで、海外生活をより充実させることにもつながるでしょう。

また、海外生活を経て、日本で生活していたときとは違う気づきや価値観を持つこともあるでしょう。正社員としての再就職にこだわらず、パートやアルバイトとして働きながら、自分の時間を大切にしたり、自分の好きな業界に従事したりするのも新しい道になります。

周囲と比べず、自分なりのキャリア形成こそが正解

ここまでお伝えしたように、駐在先や生活環境はパートナーの赴任先によって違いが生まれる部分でもあります。慣れない生活に戸惑うことが多く「自分のキャリアを中断させて来たのに、こんなはずじゃなかった!」と思うこともあるかもしれませんが、周りと比べることではありません。

まずは駐在妻として海外での環境や生活に慣れながら、その土地だからこそできる生活を楽しんでみましょう。そのうえで、自分のキャリアやその後のキャリア形成についてゆっくりと考えてみるのはいかがでしょうか。

もちろん、何らかの形で仕事を継続させている駐在妻の方は、海外生活と仕事の両立に必死になることもあるでしょう。そんな期間もきっと自分を成長させてくれるはずですよ。

キャリア形成のための準備

とはいえ、キャリア形成のために準備できることがあればしておきたいと考える人も多いはずです。ここでは今日からでも始められるキャリア形成のための準備をお伝えします。

語学力向上

海外生活を送るうえで欠かせないのが、語学です。駐在先が決まっている場合はその国の言語を勉強するのも良いですが、まずは英語から始めるのも一つの方法です。

英語で日常会話のコミュニケーションが取れるようになると、一気に人間関係の幅を広げることができるはずです。

興味のある分野の勉強

駐在が決まってから、あるいは駐在後海外生活に慣れてからでも始められるのが興味のある分野の勉強です。

これまで日本でバリバリ働いていた妻の場合はとくに、海外生活を送ることで自由な時間を得るかもしれません。興味のある内容や趣味を極めることで、その後のキャリアにつながることも十分に考えられますよ。

迷ったらキャリアカウンセラーに頼ってみて

パートナーの海外赴任に帯同することは、決して珍しいことではないものの、一般的とも言い切れません。そのため、身近に駐在している友人がいるとも限らず、質問や相談できる相手がすぐに見つからないこともあるでしょう。

そんなときに利用したいのがキャリアカウンセリングです。駐在生活を送るからこそのキャリア形成について、悩みや疑問を相談することができます。

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この記事を書いた人

エンタメ全般が好きなライター。ドラマや映画、アニメなど日本の作品以外に、色々な国の作品も鑑賞。ライターと並行して会社員としても働いていたが、2023年に目標にしていた海外での生活を実現。就職や転職など今後の生活が気になりながらも、数年間は日本と海外での生活を楽しむのが目標。

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