共働き世帯の女性が抱える悩みとは?家事と仕事を両立させるコツを解説!
「共働きで仕事が大変なのは夫婦同じなのに、なんで私ばっかり疲れてるんだろう」
そんな不満で、日々の生活にストレスを感じていませんか。共働き世帯では、家事や育児が女性に偏りがちなのが現状です。どうにかしてストレスを軽くしたいと考える女性は、きっと多いでしょう。
本記事では、共働き世帯の実態を解説しながら、共働きのメリットデメリット、ストレスをためない方法などを、筆者の体験を交えながら解説します。家事や育児との両立に疲れてしまっている方は、ぜひ参考にしてください。
共働き世帯の実態を知ろう
女性の社会進出が当たり前になりつつある昨今。それに比例するように、家事や育児との両立に関する悩みは尽きません。「共働きは、よその家でもこんなに大変なのかな」と、つい周りの家庭と比較してしまいがちですが、実際のところはどうなのでしょうか。まずは共働き世帯の実態をまとめました。
共働き世帯は増加傾向にある
男女共同参画局のデータによると、共働き世帯の割合は1996年ごろを境に妻が専業主婦の世帯よりも多くなり、現在まで増加傾向にあります。2022年、共働き世帯は約1,191万世帯となり、妻が専業主婦の世帯の約3倍、全体の7割以上にも増加しました。まさに共働き世帯は普通になりつつあるのです。
しかし、共働きしている女性の多くは、子育てや家事に関する支援が不足していると感じています。共働き家庭を支援する体制は十分に足りていないのが現状です。
参照:“特集編 人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~”.男女共同参画局.
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/pdf/r04_tokusyu.pdf,(参照 2024-02-29)
安定した収入があっても悩みは尽きない
安定した収入があっても、子どもの教育費や生活に対する不安は尽きません。具体的には下記のような悩みが考えられます。
- 育児バランスを考えると時短勤務しかできないため、家計が苦しい
- 物価の高騰で支出が増えつつある
- 周りの家庭と差がつかないよう、教育費にお金をかけてあげたい
金銭的な悩みは、生活の質や幸福感に深く関わってくる問題です。共働きで頑張っていても「安定した収入があるから大丈夫」とはとてもいえない状況にあることが分かります。
家事や育児の負担は女性に偏りがち
共働き家庭は、仕事に加えて家事や育児など、限られた時間のなかで多くのタスクをこなさなければなりません。時間管理の難しさは、日常生活におけるストレスの一因となります。
そんななかでも、家事や育児の負担は比較的女性に偏りがちです。著者の場合も、夫の帰りが遅いため家事や育児を頼むのが物理的に難しく、コミュニケーション不足がより不満を感じてしまう状況を作り出していました。
共働きのメリット3選
共働きは苦労が多いイメージですが、メリットもしっかりあります。具体的な3点を解説します。
1.将来のために貯蓄ができる
共働き家庭では、一般的に世帯の収入が単独収入家庭に比べて高くなります。二人の収入源があれば、生活費を賄ったあとの余裕が増え、その分を貯蓄に回すことが可能です。共働きによる収入増加は、日々の生活の質の向上だけでなく、将来に向けて安定した貯蓄基盤を築けるといえるでしょう。
2.夫婦で家計を支えあえる
共働きにより2つの収入源が確保されると、家計の経済的な安定性が大きく向上します。たとえばパートナーが倒れたりして収入が減少しても、もう一方の収入が家計を支えることができるため、経済的なリスクを分散できます。このように、経済的な困難や予期せぬ出来事が生じた際に、より柔軟な対応が可能なのは大きなメリットです。
3.社会とつながることに喜びを見出せる
私たちは働くことによって、社会の一員としての役割を果たす喜びを感じることができます。これを働くことの大きな動機だと感じる人は多いのではないでしょうか。また、夫婦それぞれが仕事をすることで、自己成長を遂げるのを共有できます。これは、家族が互いに尊敬しあえる非常によい刺激ともなるはずです。
共働きのデメリット3選
共働きのデメリットについて、具体的な3点を解説します。
1.家事や育児の負担がストレスになる
共働きは、仕事で忙しいなか、家事や育児に割ける時間が限られています。前述のとおり、これらの負担は女性に偏りがちです。
また「名もなき家事」を夫が把握していないのも、家事の負担が偏る原因です。たとえば洗濯をするにしても、それにまつわる「名もなき家事」は多く存在します。洗濯ものを洗って干すだけではなく、洗い物の仕分けや洗剤の在庫確認、アイロンかけや染み抜きなどメイン以外のタスクは山ほどあります。
このような細かい家事の負担が偏ることが、より大きなストレスを生じさせる原因になるのでしょう。
2.家計管理が雑になる
共働き家庭は、仕事と家事の両立で非常に忙しく、家計管理にかける時間が不足しがちです。このため、支出の記録や予算計画の立て直しなどが後回しにされがちです。
また、安定した経済的余裕が生まれることによって、支出に対する意識が低下し、無駄遣いや衝動買いにつながってしまうことがあります。結果として家計管理が雑になり、貯蓄がおろそかになってしまうのです。
3.子どもをもつタイミングに困る
共働きの場合、特に女性は妊娠・出産がキャリアに与える影響を懸念しがちです。たとえば産休をとることで職場に迷惑をかけるのではと悩んだり、元のキャリアに戻れないことを不安に思ったりする方は多いです。
また、家事と仕事を両立させなければならない生活の負担も、タイミングに困る理由の一つです。著者も実際に、子育てしながらのフルタイム出勤が過酷だったため、とても2人目を希望する余裕を持てませんでした。
このように、子育てや家事のサポートが十分でないと感じる場合、子どもを持つタイミングの見極めに困難を感じる夫婦は多いのではないでしょうか。
家計管理をおろそかにしないための3つの方法
仕事が忙しいと、つい家計管理がおろそかになりがちです。家計管理をおろそかにしないための、具体的な3つの方法を解説します。
1.お金の使い道をあらかじめ決めておく
お金の使い道は、あらかじめ決めておきましょう。特に家や車の購入、海外旅行など大きな金額のものは、年単位での財務計画が必要です。お金の使い道を事前に決めれば、支出を管理し無駄遣いを防げます。家族でのレジャーや趣味などに資金をあてられるので、家族の幸福度を高められるはずです。
2.先取貯蓄をする
収入が入ったときは、自動積立預金などを利用した先取貯蓄をおすすめします。
先取貯蓄とは、収入があった際に最初に貯蓄を行い、残りで生活費を賄う方法です。予期せぬ出費などの緊急事態への備えや、長期的な計画に向けて貯蓄できます。着実に貯蓄が増えていくことで心理的に安心できるだけでなく、貯蓄習慣が自然と身につけられるのも、先取貯蓄の大きな効果です。
3.夫婦ともにお小遣い制にする
手元にお金があればあるだけ使ってしまう生活を送っていると、当然ですが貯蓄はできません。お小遣い制を導入すれば、衝動買いや無駄遣いを防げます。
また支出が透明化されるため、お互いの支出に対する誤解が生じにくくなり、金銭的なトラブルや夫婦間の不満を事前に防げます。共通の目標を持ってよりよい家庭生活を築いていくために、ぜひお小遣いの額や使い道について夫婦で話し合う機会を設けてはいかがでしょうか。
共働きでストレスをためないための3つの方法
共働きのストレスの原因は、家事や育児の負担の偏りが原因であることが多いです。こういったストレスを上手に解消するための3つの方法を解説します。
1.夫婦で話し合い役割を決める
家事や育児の分担について、夫婦間での意見の共有は非常に重要です。共働きのストレスの原因は「私ばかりが苦労している」と思い込んでしまうことです。これは前述のとおり「名もなき家事」が負担を押し上げているのが原因と考えられます。
まずは家事や育児に関わるあらゆるタスクを細かく書き出してみましょう。各自の担当する家事や育児の役割を明確にすれば、負担が一方に偏ることがなくなります。
2.完璧を求めすぎない
共働きでも家事や育児は完璧にしなければならないと思い込んではいませんか。完璧を求めすぎると、自分自身だけでなく、家族に対しても過度な期待を持ってしまうようになり、疲れてしまいます。時短できる家電を上手に利用したり、料理をさぼったり、家事も育児も適度に手を抜いていいのです。
たとえば、買い物が面倒なときは「冷蔵庫の中身を空っぽにする日」と称して、余り物を夕飯にするのをゲーム感覚で楽しんでみるのはいかがでしょうか。完璧でないことを家族全員が受け入れられれば、より健全な家庭関係を築けるはずです。
3.キャリアの見直しを検討する
「さぼっていいとは分かっていても、やっぱり家事は完璧にこなしたい」
「子育てに時間をかけられるようになりたい」
理想のライフスタイルは、それぞれ違って当然です。両立が難しいようであれば、思い切ってキャリアの見直しを検討するのもよい方法です。たとえばフルタイムから時短へ、正社員から派遣社員へなど、働き方を変えるだけで負担はぐっと減ります。在宅勤務ができる仕事へ転職を考えるのもよい方法です。
自分自身の価値観や目標に合った働き方を見つけて、ストレスを上手に解消しましょう。
キャリア構築に悩んだときはキャリアカウンセリングで相談しよう
本記事では、共働き世帯の女性の悩みにフォーカスし、どうしたら共働きのストレスを解消できるかなど解説してきました。働きながらの家事や育児への負担は、ときに厳しくつらいものです。
自分の理想のライフスタイルはこれだと認めるのは、勇気がいることかもしれません。
・家事や育児に重点をおき、家庭を守れるライフスタイルを大切にしたい
・キャリアアップを図るために、育児を支援してくれる企業と出会いたい
こんな風に、理想のキャリアは個人によってさまざまです。だからこそ、正解のキャリアは自分で決めてよいのです。
今後のキャリアを見つめなおしたいと悩んでいる方は、ぜひキャリアカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
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