転職を繰り返す人の特徴とは？仕事を長続きさせるために今やるべきことを解説！

転職回数が多く、仕事が長続きしないことに焦りを感じていませんか。

長く仕事を続けられない自分に自信喪失してはいないでしょうか。転職を繰り返すことは、確かに企業にとって望ましいことではないかもしれません。もしも今後転職を考えているのであれば、それなりの対策が必要となるのは事実です。

本記事では、転職を繰り返すことがキャリアにどう響くのか、長く働き続けるにはどうしたらいいのかを、筆者の体験を交えながら解説します。最後まで読めば、自分がなぜ転職を繰り返すのかが分かります。ぜひ参考にしてください。

【30代】転職を繰り返すことは不利なのか？

転職を繰り返してきた方にとって、転職の多さが今後の転職活動に不利になってしまうかどうかは一番の関心事ではないでしょうか。

転職を繰り返すことが絶対に不利とは一概に言えませんが、転職回数や動機の内容によっては、採用担当者にネガティブなイメージを与えかねません。詳しく解説します。

採用担当者が「転職が多いな」と思う回数

採用担当者が「この人は転職が多いな」と思う回数はどれくらいの数なのか、気になる人は多いでしょう。下記の表は、2022年度の転職回数を年代別に厚生労働省がまとめたものです。

年代	1回	2回	3回	4回	5回
30~34歳	27.1%	24.9%	23.6%	14.8%	3.5%
35~39歳	14.6%	22.2%	25.0%	17.5%	8.3%

・30～34歳で最も多い転職回数は1回、ついで2回
・35～39歳で最も多い転職回数は3回、ついで2回

この表を見る限り、3、4回以上の転職は平均よりも上であることがわかります。もちろん企業によって多いと感じる回数に差はありますが、一般的には3、4回以上転職を繰り返していると「この人は転職が多いな」と思われてしまう可能性があります。

参照：“令和２年転職者実態調査の概況-転職について”．厚生労働省．2022-03-30．
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-2-03.pdf,（参照 024－02－29）

転職回数を「強み」とアピールできるような対策が必要

30代の転職は、即戦力となるスキルが備わっているかが重要なポイントです。たとえ転職を繰り返していても、その経験から培ってきた強みが企業に必要なものであれば、悪い印象にはなりません。

また、学習意欲を持ち続けていることや、これを最後の転職にしたいと考えていることを強くアピールするのもよい方法の一つです。たとえば著者の場合、下記のことを丁寧に説明し転職に成功した経験があります。

・派遣社員として3年単位で転職を繰り返していた
・この働き方は、子育てに時間を割きたい人生プランに合ったものだった
・子育てがひと段落し、今までの経験を活かしながら責任を全うする仕事にやりがいを見出したくなった

転職の目的に一貫性がないと、自己都合的な転職に感じて印象が悪くなってしまう可能性があります。しかし、転職理由が納得できる理由であれば、採用担当者は納得してくれるはずです。転職回数が多い方は、転職回数を「強み」として伝えるための対策が必要です。

転職を繰り返すとキャリアにどう影響する？

転職を繰り返すことはキャリアにどう影響するのでしょうか。詳しく解説します。

社会的な信用度が下がる

転職回数が多いと、あなたに対しての社会的な信用が下がってしまいます。そのため、採用担当者があなたに対して、下記のようなネガティブな疑問を持ってしまう可能性があります。

・せっかく入社しても、またすぐに辞めてしまうのではないか
・過去の仕事のなかで、十分なスキルや専門知識を習得できていないのではないか
・職場での対人関係の問題やストレスに対処しにくいのではないか

また仕事だけでなく生活における社会的な信用度も下がってしまう可能性があります。たとえばローンが通りにくいといった、生活に直結した問題が発生するかもしれません。

転職が難しくなる

一般的に、企業は働いてくれる人に長期的な貢献を期待しています。転職回数の多さが目立ってしまうと、短期間で退職する可能性を懸念し採用を躊躇してしまう可能性があります。

またそもそもの問題として、年齢があがるにつれて応募できる企業の幅は狭まります。これらの要因が重なると、転職はどうしても難しくなってしまいがちです。

年収が下がる可能性がある

学歴やスキル、企業によっても差はありますが、昇給や退職金の額は勤続年数が基準になるのが一般的とされています。そのため、転職を繰り返して勤続年数が短い場合、これらの支給額が下がってしまう可能性があります。よほどのハイスキルの持ち主でない限り、転職先での年収アップを期待するのは難しいかもしれません。

すぐ辞める癖がついてしまう

転職を繰り返していると「またすぐ探せばいいや」と安易に考えて転職する癖がついてしまいます。

不満が募るたびに転職するという悪循環に陥ってしまうと、転職自体が難しくなるだけでなく、どこへ行っても満足できずに不満ばかり抱えて生活することになってしまいます。すぐ辞める癖は、自分のキャリアや社会的評価だけでなく、内面的な成長にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

転職を繰り返す人の特徴7選

転職を繰り返す人の特徴がわかれば、今後の自分を改善していくためのヒントを見つけられるはずです。自分に当てはまる部分はないか確認してみましょう。

1.後先考えずに勢いで転職を決めてしまう

後先考えずに勢いで転職を決めてしまう人は、一時的な感情や衝動を抑えられず、即座に解決を求めてしまう傾向があります。また、そのときの思い付きで行動してしまうため、転職先の職場環境や仕事内容に関する十分な情報がないまま決断してしまいがちです。

こういった思い付きの行動が「こんはなずじゃなかったのに」と後悔につながり、転職を繰りしてしまうのです。転職を繰り返さないためには、そのときの感情ですぐに行動する癖を改め、情報をしっかり集めることが大切です。

2.企業にいろいろ求めすぎている

理想と現実のギャップが大きすぎて、頻繁に転職を繰り返していませんか。これは、職場環境や業務内容など、企業に求めるものが多すぎるのが原因です。どんな職場にも、完璧な場所は存在しません。

まずは仕事に対する期待を現実的なものに調整し、理想と現実のギャップを最小限に抑えることが重要です。

自分の求めているものが本当に譲歩できないものなのか。また、それは自分の力で変えられないものなのかを、もう一度深く考えてみましょう。

3.キャリアプランを考えていない

キャリアプランを特に考えないまま働いていると、長期的な目標が不明確になってしまいます。その結果、短期的な満足度や利益を優先する傾向が強くなり、結果的に転職を繰り返してしまうのです。

心当たりのある方は、ぜひ具体的なキャリアプランを描いてみましょう。今の自分に足りないもの、やるべきことが明確になれば、転職が本当に最適な選択なのかを見極められます。

4.人間関係を築くのが苦手

「パワハラなどないのに、なんだか人間関係に疲れてしまう」そんな経験はありませんか。

人間関係の構築が苦手な人は、職場でのコミュニケーションに不満を引き起こし、何度も転職を考えがちです。職場でのコミュニケーションは、考え方を変えないと同じことの繰り返しになってしまいます。

職場の雰囲気にもよりますが、同僚や上司とはある程度の距離感を持って付き合ったほうがよい場合もあります。仕事に困らない程度のコミュニケーションで十分と割り切ったほうが、悩まずにすむかもしれません。

5.指摘されることに傷つきやすい

感受性が強い人は、業務上やむを得ない指摘を個人的な攻撃と捉えてしまい、傷つくたびに転職を繰り返してしまいます。これを改善するには「人間性を否定されたわけではないのだからまた頑張ろう」と自分を鼓舞してあげられる強さが必要です。

指摘を個人的な攻撃ではなく、成長の機会として捉えることができれば、転職以外の方法で頑張ろうと思えるはずです。

6.自分に合っていない職種を選んでいる

転職を繰り返すのは、そもそも自分に合っていない職種を選んでいるのが原因かもしれません。自分に合っていない仕事を続けていると、モチベーションの維持が難しくなるだけでなく、明確なキャリアプランを描けなくなってしまいます。

自分が何に興味があるのか、どんなことにやりがいを感じるのか、もう一度自分に問いかけてみましょう。自分が本当に目指したいキャリアが見つかります。

7.忍耐力がなく飽きやすい

「仕事を覚えたての頃は楽しかったのに、慣れてくると飽きて投げ出してしまう」
そんな風に思う人は、転職を繰り返すことで自分に刺激を与えようとしているのかもしれません。それならば、仕事で活かせる新しいスキルを学んではいかがでしょうか。

仕事への興味が再び引き出され、今の仕事に新たな目標を見出せるかもしれません。もしくは変化の多い職種に、思い切って転職してしまうのも一つの方法です。

もう転職は繰り返さない！仕事を長続きさせるコツ

安定して長く働くことは、結果的に自分のキャリアにとって大切な要素となります。転職を繰り返さないために、仕事を長続きさせるコツを解説します。

仕事を辞めたい理由をじっくり考える

仕事を辞めたいと感じる瞬間の感情は、表面的なものであることが多く、深く掘り下げることで真の原因を見つけられます。たとえば、仕事量が多いから仕事をやめたいと思う場合、本当の問題は適切なサポートが得られていないことや、苦しい状況であることを企業が理解してくれないことが原因かもしれません。

まずは仕事を辞めたい理由をじっくり考え、自分の努力で改善できる点はないか探ってみましょう。

第三者に意見を聞いてみる

「仕事を辞めたい、転職したい」そればかりにとらわれていると、転職以外の選択肢が見えづらくなってしまいます。そんなときは、第三者に意見を聞いてみましょう。感情や先入観に左右されずに状況を評価できるため、より客観的な意見を聞けるはずです。

客観的に分析してもらえば、思いがけない問題解決の方法や、自分が目指すべきキャリアへのヒントが見つかるかもしれません。

自己分析で理想のキャリアを発掘する

長期的に安定して働くためには、自分の強みや価値観など自分自身を深く理解してあげることが大切です。転職を繰り返しそうになる前に、まずは自己分析で自分自身を知りましょう。

自分の特性が分かれば、現職で働き続けるうえで何を大切にすればよいのかが明確になります。それでもやはり転職が必要だと感じるのなら、迷わず転職への一歩を踏み出せばいいのです。

自己分析で悩みを抱えているならキャリアカウンセリングがおすすめ

本記事では、転職を繰り返した場合にキャリアに響くいろいろな問題や、転職を繰り返す人の特徴などを詳しく解説してきました。

転職を繰り返す人は、自分がなぜ辞めたいと思っているのか、その真の原因に深く向き合っていないことが原因です。長く安定したキャリアを築くためにも、まずは自分自身を理解してあげることから始めましょう。

自己分析の方法が分からない方は、ぜひキャリアカウンセリングを受けてみることをおすすめします。ミートキャリアでは、専属のキャリアプランナーとの徹底的な自己分析で、自分の強みや特性、自分に向いている仕事などを明確にできます。あなたが自分らしく輝けるキャリア探しのヒントが見つかるかもしれません。

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