会社をやめる理由は嘘でも大丈夫?円満退職へむけて伝え方のコツを解説!

会社をやめる理由は嘘でも大丈夫?円満退職へむけて伝え方のコツを解説!

会社をやめるとき、その理由をどう伝えればよいか分からず、悩んでいませんか。わだかまりを残したままやめるよりも、会社の理解を得てやめたいと思う方は多いことでしょう。

本記事では、会社をやめたいと思う本当の理由に焦点を当てながら、円満退職するための伝え方のポイントや、退職までに行うべきことを詳しく解説します。新しいキャリアにむけて清々しいスタートを切りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

会社をやめる理由にはどんなものがある?7つの本音

はじめに、30~40代の女性が会社をやめる理由にはどのようなものがあるのかを、下記の表にまとめました。

1位2位3位
30~34歳職場の人間関係が好ましくなかった/12.8%労働時間、休日等の労働条件が悪かった/12.3%会社の将来が不安だった/8.4%
35~39歳労働時間、休日などの労働条件が悪かった/13.4%職場の人間関係が好ましくなかった/11.6%給料等収入が少なかった/7.7%
40~44歳労働時間、休日等の労働条件が悪かった/13.3%給料等収入が少なかった/5.8%職場の人間関係が好ましくなかった/5.6%
45~49歳労働時間、休日等の労働条件が悪かった/15.1%給料等収入が少なかった/10.2%職場の人間関係が好ましくなかった/9.8%
※「その他の個人的理由」を除く

この表からわかるとおり、30~40代女性の個人的な転職理由は、下記の3つが大きく関係していることが分かります。

  • 人間関係の不満
  • 給与や待遇の不満
  • 労働環境の不満

では、これら3つの理由以外のものも含め、会社をやめたいと思う理由をさらに詳しく見ていきましょう。やめたいと思う理由を掘り下げれば、円満に退職できる伝え方をあらかじめ考えられます。

参照:“令和4年雇用動向調査”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/kekka_gaiyo-03.pdf,(参照 2024-03-23)

1.人間関係の不満

職場での人間関係は、日々の仕事のモチベーションやメンタルなどに、大きな影響を与えます。上司や同僚とうまくいかないと、仕事への意欲を失うだけでなく、不安やうつ病などの健康問題を引き起こしかねません。良好な人間関係は、仕事をするうえでなくてはならないものです。

2.給与や待遇の不満

多くの方にとって、給与や待遇の上昇はキャリアアップを感じられる指標の一つです。自分の仕事が適切に評価されないと、仕事に対する熱意が失われてしまいます。

また、給与や待遇は私たちの生活の質に直接影響するものです。自分や家族のためによりよい条件を求めて転職したいと考えるのは、当然の結果かもしれません。

3.労働環境の不満

長時間労働や休日出勤の常態化など、労働環境で感じる不満は、会社をやめたいと思う理由の一つです。仕事と私生活のバランスが取れないと、家族との時間や趣味への時間が削られ、ストレスが大きくなってしまいます。

また近年では、コロナ禍をきっかけにリモートワークやフレックス出社が導入される企業が増え、労働環境は比較的柔軟になったといわれています。このような労働環境が整備されていない企業で働いている場合、人と比べて労働環境が悪いからやめたいと考える人もいるかもしれません。

4.仕事内容の不満

仕事をとおして得られる満足感や達成感は、仕事内容に大きく関係しています。能力を活かせなかったり、情熱が持てない業務を担当させられたりしている場合、仕事へのモチベーションが低下します。その結果、仕事をやめたいと思ってしまうのです。

5.結婚や出産など個人の事情

女性の社会進出が当たり前になったとはいえ、結婚や出産でライフスタイルが変化したことにより、働き続けることが難しくなったと考える女性は少なくありません。特に出産後の女性にとって、職場のサポート体制は重要な問題です。家庭生活と仕事のバランスを取るのが難しくなってしまったとき、会社をやめたいと考える人は多いようです。

6.自身の体調不良

安定して仕事を長く続けたいと思った場合、健康問題は重要な要素です。そのため、仕事で抱えたストレスによる体調不良から健康を守るために、よりバランスの取れた職場環境を求めて退職することがあります。

また、定期的な治療や専門的な医療ケアが必要な場合、フルタイム勤務は難しくなってしまいます。治療に専念するために退職せざるを得ないケースもあるでしょう。

7.独立や転職

30代は、スキルや経験が蓄積され、キャリアの方向性を見直すことが多い年代です。現職で成長や昇進の機会が限られていると感じる場合、より高い職位を目指すために転職を考える女性は多いようです。

また、現職で培ったノウハウを活かして、独立してビジネスを築きたいと考える方もいます。これらのような新しいキャリアへの挑戦が、会社をやめたいと思う理由につながります。

会社をやめる理由|3つの例文を紹介

会社をやめる理由を伝えるときは「本音と建前」を上手に使い分けることが大切です。やめる理由別に3つの例文を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1.会社に不満がある場合の例文

まず、会社に不満がある場合の例文を紹介します。

これまでの経験を活かして、よりキャリアアップできる環境で自分の力を試したいと思い退職を決意しました。

これは、実際に仕事内容に不満があった著者が退職したときの例文です。ここでのポイントは「転職が確実に決定してから伝える」ことです。転職という個人的な理由を付け加えれば「残って頑張ってほしい」という会社からの引き止めを断る材料になります。

もう1つのポイントは、具体的な不満を直接的な表現で伝えるのは避けることです。「給料が安い」「上司が嫌い」などと正直に伝えると、聞かされた側はよい気持ちはしません。円満退職のためには、やめたい理由は前向きなものに言い換えて伝えることが大切です。

2.仕事以外の理由でやめるときの例文

次に、仕事以外の理由でやめる場合の例文を紹介します。

妊娠が発覚し、今後は育児に専念する時間を多く持ちたいと考えました。家族と将来のことを相談して退職を決意しました。

仕事以外の個人的な事情で退職を伝える場合、理由はできるかぎり正直に伝えましょう。また「迷惑をかけて申し訳ない」という思いを付け加えれば、退職の動機に関する誤解を生じにくくし、自身の誠実さも同時に伝えられます。
企業側があなたの立場をきちんと理解することにより、互いの信頼関係を維持したまま円満退職できるはずです。

3.急いで退職したいときの例文

最後に、急いで退職したい場合の例文を紹介します。

実家の母が倒れ、一刻も早く実家に帰らなければならなくなりました。介護できる身内が私しかいないため、急ですが退職を決意しました。

この場合も、仕事以外の個人的な事情で退職を伝える場合と同様に、理由は正直に伝えて緊急性をアピールすることが大切です。民法では、原則2週間前までに意思を伝えれば退職は可能とありますが、円満退職のためには「迷惑をかけて申し訳ない」と伝えるのは必須です。

参照:民法第六百二十七条|期間の定めのない雇用の解約の申入れ

伝え方にもコツがある!会社をやめるときに気をつけるべき3つのポイント

円満退職するためには、伝え方にも気を付けなければなりません。では、3つのポイントを解説します。

1.会社をやめる決心がついてから伝える

退職の意思は、やめる決心がついてから伝えましょう。転職活動中である場合も、できる限り周りには伝わらないようにする配慮が必要です。決心が固まっていない状態だと、引き止められて迷ったり、煮え切らない態度に見えることで信頼性に疑問を持たれかねません。また、後任者の選考タイミングなどで、迷惑をかけることになってしまいます。

2.最初に直属の上司に伝える

退職を伝えるときは、最初に直属の上司に伝えることが大切です。順番を誤ってしまうと、上司がマネジメント管理を問われることになり、迷惑をかけてしまうかもしれません。直属の上司が退職の意向を早期に知ることができれば、後任の選定や業務の調整などを計画的に進められるので、スムーズな退職へつながります。

3.顔を見て退職の意思を伝える

退職の意思は、直接顔を見て伝えましょう。気まずいかもしれませんが、企業への尊重と敬意を示すために顔を合わせて伝えるのはマナーです。

上司が忙しくなかなか時間がとれないケースもあるかもしれませんが、その場合もできる限り会って話せる機会を作りましょう。メールで時間を取ってほしいことを伝えたり、場合によっては人事担当に相談したりするのもよい方法です。

近年では、退職代行サービスが話題になっています。しかし、ブラック企業やひどいハラスメントを受けている場合のみの最終手段とし、安易に利用するのは避けましょう。円満退職のためには、しっかりと顔を合わせて真剣な気持ちをアピールすることが大切です。

会社をやめるまでにすべき3つのこと

退職を伝えたあと、会社を去るまでの行動は、円満退職するための重要なポイントです。では、会社をやめるまでにすべきことを具体的な日程感とともに解説します。

1.上司に相談してから周りに退職を伝える

直属の上司に退職を伝えるのは、退職希望日の1ヶ月半~2か月前がよいとされています。引継ぎの計画や業務の調整などは自分一人で決められるものではないため、その調整にはある程度の時間を有するからです。

退職を周りの人に伝えるタイミングは、自分の口から伝えるべきかも含め、上司と相談してからにしましょう。上司をとおして正式なアナウンスがあれば、誤解や不確かな情報の拡散を防げます。

2.引継ぎの計画をたてる

退職日が決定したら、1ヶ月程度を想定した引継ぎの計画をたてましょう。しっかり引継ぎができれば、後任者や同僚の負担が軽減できるので、よい印象のまま退職できます。

著者の場合は、引継ぎ計画を上司と共有し、後任者の引継ぎ状況などを細かに報告し続けました。会社にとって負担になるような状況をなるべく少なくするよう努めたことで、良好な人間関係を維持したまま、すっきりとした気持ちで退職できました。

3.お世話になった方へ挨拶回りをする

退職日の一週間ほど前になったら、お世話になった方へ挨拶回りをしましょう。最後まで責任を持って行動する人物であることを印象づけられるだけでなく、新しいスタートを切るための精神的な準備も整います。

後任者が決まっている場合は、紹介も同時に行うとよいです。業務の混乱を防いだり、後任者の不安を取り除くことにもつながります。最後まで業務に責任を持つことで、同僚からの理解が得られ、円満退職が可能となるはずです。

会社をやめる理由をはっきりさせてキャリアカウンセリングで理想の未来を見つけよう

本記事では、会社をやめる理由の前向きな言葉の選び方や、伝え方のポイントなどを解説してきました。退職の意思は、なるべく前向きな言葉に言い換え、対面で伝えることが重要なポイントです。また、引継ぎをしっかり行うことで、会社に迷惑をかけることなく、仕事をやりきった達成感のまま円満に退職できます。

円満に退職する方法がわかると、自信を持って新しいキャリアにチャレンジできる気がしませんか。自分の望むキャリアを見つけたい方は、ぜひキャリアカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

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この記事を書いた人

営業事務として働きながら、ハンドメイド作家も兼業するハイブリッドWebライター。8ヶ月の子供を預けて会社員となったのは21歳。それから約20年、今でもフルタイム勤務を継続中。この経験を糧に、女性のキャリアに役立つリアルな情報を届けている。趣味は旦那との鰻屋巡りと海外ドラマ。

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