エンジニアから営業にキャリアシフト。最後は「自分らしいかどうか」で決めるキャリア観。

エンジニアから営業にキャリアシフト。最後は「自分らしいかどうか」で決めるキャリア観。

静岡在住、小学2年生のお子さんを持つ関口(せきぐち)さん。子どものころから憧れていたエンジニアとしてキャリアをスタートさせたのち、2回のキャリアシフトを経験されています。

「キャリア戦略はあまり考えない」と話す関口さんに、これまでのキャリアの変遷や、2年前にUターンした静岡での生活などを伺いました。

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目次

自己紹介

ーーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

1988年生まれの35歳、妻と小学2年生の息子がいます。飼っているのは猫とカエルと魚。1年半前に東京から地元の静岡にUターンしました。休みの日は買い物に行ったり、最近は息子がサーフィンをしているので、海まで送り迎えをしたりしています。

経歴としては、新卒でシステム会社に入社してインフラエンジニアとして勤務。その後人材会社での法人営業を経て、IT企業でHRサービスの新規事業立ち上げと拡大を経験しました。

キャリアの転換期①「理系エンジニアから営業へのキャリアシフト」

ーーファーストキャリアはエンジニアだったんですね。エンジニアを目指したきっかけを教えてください。

小学校3~4年生の頃からずっと、将来はエンジニアリングの道に進みたいと考えていました。ものづくりが好きで、学校から帰ってきたら電子工作をしたり、本屋さんでプログラミングの本を買ってホームページを作ったりしていたんです。

だからいざ就職のタイミングがきても、進路には全く迷わなかったですね。自分は一生エンジニアリングの世界で生きていくのだと、信じて疑いませんでした。

ーー実際にエンジニアとして働いてみて、いかがでしたか。

イメージしていた「THE・技術者」とは全然違いましたね。エンジニアと聞くと研究開発や最先端技術に携わるイメージが強いかもしれませんが、人と会話したり、人を動かしていくような仕事が7割だったんです。

プロジェクトマネ-ジャー的な立場で、課題を設定してその解決に向けて人とコミュニケーションをとりながら業務を進めていくような仕事がメインでした。

ーー子どもの頃から夢見ていた仕事に就いたものの、理想と現実にギャップがあったのですね。ショックを受けませんでしたか。

それが私は環境適応能力がそれなりに高いようで、「まあ仕事なんてこんなもんか」と思ったんですよね。ですのでそれほど大きなショックは受けずに、普通に仕事に取り組んでいました。

ーーその後、入社から1年半後に人材会社の法人営業へ転職されました。きっかけは何だったのでしょう。

ある日突然「このままではまずいのではないか」と感じた日があったんですよね。どうにかしないといけないと考えて、いろんな人に会って話を聞く機会を作ったんです。

そうして話を聞くうちに、もしかするとエンジニア以外の道もあるのではないかと気づいて。今思えば、小さい時から「自分はエンジニアになるんだ」と思って、ずっとエンジニアに固執していたんです。ほかの仕事を検討すらしたことがなかった。けれど、世の中にはもっと広い世界が広がっていると知り、転職という選択肢もありかもしれない、と思いました。

そこでエージェントに登録したことがきっかけで、転職先の人材会社の座談会に参加したんです。するとその場で出会った社員の方が素敵な人ばかりで。「この人たちと一緒に働きたい!」と思い、人材会社への入社を決めました。

ーー入社後、法人営業配属と聞いたときはどんな気持ちでしたか。

「スーパー最悪だ!」と思いました(笑)。内定が出たのが「第二新卒総合職」というポジションだったので、入社するまでどの職種になるのかわからなかったんです。だから配属が発表になって、なんでよりにもよって営業なんだ……と。絶対自分にはできないと思いました。

でも一方で、持ち前の環境適応能力から「なんとかなるっしょ」と思い、法人営業のキャリアをスタートさせたんです。

ーー今振り返って、法人営業の経験はいかがでしたか。

予想通り大変でした。だって最初の四半期の目標達成率なんて、8%でしたから。会社の社風として新人教育は「周りを見て学べ」スタイルだったこともあり、なかなか苦労しましたね。

もう1つ苦しかったのが、周りの中途社員はみんな営業経験者だったこと。大手企業で営業をしていました、みたいな人たちがどんどん入ってくるんです。

段々と危機感が募っていきましたが、ここで逃げ出すのは違うなと。しぶとくやるしかないと思い、自分なりのやり方を探したんです。先輩に相談したり、ほかの人が作った提案資料を見たり、本を買って読んだり。

できることはすべてやっていた中でみつけたのが、「データを使った営業」でした。顧客の状況を数値化して分析したり、Excelを活用して資料を作成したり。周りの営業もやっていない、お客さんもできない、自分にしかできない営業スタイルをみつけたんです。

自分なりの勝ち筋がみつかったおかげで成果を出せるようになりましたし、あれほど抵抗感を持っていた営業という仕事を克服できた気がしました。

キャリアの転換期②「フェーズやマーケットの異なる領域へのキャリアシフト」

ーー法人営業として成果を出されたのち、次の転職へと動き出した関口さん。何かきっかけがあったのですか。

次のキャリアパスを考えたときに、社内では特にやりたいことが見つからないなと気づいて。そんなタイミングで知り合いに声をかけられて、IT企業へ転職をしました。

この転職先に決めた理由は2つあって、1つは新しい事業を立ち上げるフェーズだったこと。やはりものづくりは好きだったので、次にチャレンジするのzは何かを作っていくフェーズの仕事がいいなと考えていました。

もう1つは、エンジニアリングが強い会社だったこと。プロダクトの細かい部分までこだわりを持っている人たちと働きたいと思っていたんです。

ーー入社後はどのような仕事をされたのでしょうか。

それが入社して早々、私が関わる予定だったプロダクトのクローズが決まったんです。つまり、入社した目的が早くも1つ消えてしまった状態。

どうしようかと思いましたが、同時に別の新規事業の立ち上げが決まったため、そのプロジェクトに関わることになりました。ですので当時は入社してすぐに事業クローズと、新規事業立ち上げの2つのプロジェクトを並行して担当していました。

ーー事業クローズや新規事業の立ち上げは初めてのご経験でしたよね。難しさはありませんでしたか。

ありましたね。まず、これまでのエンジニアと法人営業の経験がほとんど役に立たない。前職で担当していたのは大手企業への既存営業でしたが、新しい仕事で必要なのは新規営業のスキルだったんです。

両方やってみてわかったのですが、新規営業と既存営業は違う職種と言った方がいいくらい全然違う。

例えば、新規営業で求められるのは瞬発力。新規営業は一期一会の出会いが多いんです。だから初めての商談で顧客の課題を的確に把握して、シャープな提案を当てにいく必要があります。

一方で既存営業は、じっくり突き詰める力が必要だと感じます。顧客の意思決定プロセスを深く理解したり、どのように顧客とコミュニケーションを継続させるか考えたり。それにクロスセルやアップセルにつながる提案を考えるような、戦略を立てる力も必要だと思います。

キャリア転換期③「子育てとライフキャリア」

ーー1年半前?にIT企業を退職後、東京から地元の静岡へUターンされました。移住の経緯を教えてください。

子どもが小学校に入学するタイミングで、東京と地元と、どちらのほうが私たち家族にとってより子育てに適した環境なのかを考えたんです。その結果、静岡であれば妻の実家も近いですし、移住したほうが私たちにとってはベターだろうと判断しました。

移住してみて感じたのは、道が空いているし広いし、圧倒的に車を運転するストレスと時間が減ったということ。あとは東京と比べて人も少ないし、物価もそれほど高くない。自然が近くて雰囲気ものんびりしていて、移住して良かったと思っています。

ーー今はフルリモートで働いていらっしゃいますよね。静岡からのフルリモート生活はいかがですか。

良い部分と物足りない部分、半々といったところでしょうか。やはり時間の融通が利くのは良いですよね。夏休みの平日の朝、息子を習い事まで送って帰ってきて、シャワーを浴びてから仕事ができる。出社しているとそこまでの時間の余裕はありませんから。

それに仕事環境を自分で決められるのも、リモートワークの良いところだと感じます。わざわざ外に出なくても、ちょっと歩けばコーヒーを淹れに行けたり、お菓子があったり。身の回りにコンパクトにまとめられるところが、私としては気に入っています。

最後は「自分らしさ」を大事にして決める

ーーこれまでのキャリアを経て、現在の関口さんのキャリア観を教えてください。

「自分らしさ」を大事にしています。周りがこうしてるからとか、誰かに敷かれたレールとかではなくて、自分らしいかどうかが大切ですね。

私にとっての自分らしさとは、「自由に生きること」。私はキャリアを戦略的に考えたことがあまりなくて。その時々で進みたい道を選んできました。今の自分の状況よりもベターになれるチャンスと出会えたら飛び込みたいと、常に思っています。だから「自分はこうだ」と決めきらずに、変わること前提で生きていますね。

ーー変わることに不安や怖さを感じる人も少なくないのではないかと思います。そうした人へアドバイスはありますか。

確かに怖いですよね。私も初めての転職の時は恐怖が半端なかったです。上司や先輩、親や友人など、周りのみんなから反対もされましたから。それでも自分らしい道を選択し続けてきた結果、徐々に変わることへの恐怖は減ってきた気がします。

キャリアシフトって、初めてのときが一番怖いんですよ。もしかすると自分の選択が間違っているかもと、不安になるかもしれません。でも、その怖さもきっと最初だけです。

後から振り返れば、「全然たいしたことなかったな」と感じるはず。「変わること」をもう少しライトに捉えて、一歩踏み出してみてもいいのではないかと思います。

ーー実際に経験された関口さんだからこそのアドバイスですね。

そうですね。私はミートキャリアを通して「自分らしく生きてるな」と思える人が増えてくれたらと思っているんです。自分らしく生きるにはまず、自分の可能性を知ることが大事だと考えています。可能性は誰でも持っていて、単純にそれに気づいていないだけ。若いから可能性があって、年齢とともに狭まる、といった話ではないと思います。

もう1つ大事なのは、キャリアリテラシーを身に付けること。キャリアは生きる上でとても大事な要素にも関わらず、正しい知識を身に付けている人はかなり少ないと感じます。知識がないから世の中の情報を取捨選択できないし、最悪間違った情報に騙されてしまうかもしれない。

ただ、自分の可能性を知るのもキャリアリテラシーを身に付けるのも、自分一人ではなかなか難しいと思うんです。だからこそミートキャリアを頼ってほしいし、キャリアトレーナーとして一緒に自分らしさをみつけるサポートができればと考えています。

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「転職しようか迷っている」「仕事と家庭の両立で悩んでいる」「現職でのキャリアについて整理したい」など、幅広いご相談に乗っておりますので、お早めにご予約ください!

キャリアトレーナー 関口さんの経験
✅ 30代ワーパパ
✅ システムエンジニア、大手法人営業、キャリアカウンセラー
✅ IT大手企業(日立)、人材大手企業(リクルート)、メガベンチャー(LINE)
✅ 新規事業の営業責任者

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この記事を書いた人

兵庫県在住のフリーライター。夫と6歳&0歳の息子と4人暮らし。神戸大学卒業後、公務員→派遣社員→BPO関連企業のPMを経て現在。キャリアコンサルタント資格や会社員時代の採用業務経験を活かし、人材系企業のオウンドメディア、スタートアップの採用広報などでキャリアをテーマにした記事を多く手掛ける。今年の目標は小1の壁と0歳育児をどちらも楽しむこと。

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