転職先が合わない！1ヶ月で辞めてもいいのか悩んでいるアナタが取るべき3つの対処法
転職して1ヶ月経つけど、転職先がどうしても合わないと悩んでいませんか？企業風土や新しい人間関係など、転職は環境が大きく変わる転職。入社前のイメージと大きくギャップがあり、転職先が合わないと感じたとしたら、すぐ辞めてもいいのか短期退職した場合どのようなリスクがあるのか、不安ですよね。この記事では転職先が合わなくて1ヶ月で辞めるリスクや、悩んだときの対処法などを解説します。
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めるのはアリかナシか
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めるのはアリなのでしょうか、それともナシなのでしょうか。ここでは、さまざまな視点から、転職先が合わなくて1ヶ月で辞めることの是非についてみていきたいと思います。
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めている人はどのくらいいる？
『令和２年転職者実態調査の概況』を見ながら転職者の動向を掴んでいきましょう。
この調査では、転職者全体の17.7％、中でも20～24歳の層では「36.1％」の人が1年未満で離職していることが見て取れます。
さらには、転職者全体の7.8％が6か月未満で離職をしています。
年齢別では最も離職が多いのが15～19歳で「56.0％」、20～24歳は「14.6％」となっています。
これらのデータから、短期間での離職は決して珍しいものではない、ということがいえるでしょう。
また、転職先が合わなくて1ヶ月で辞める人も少なくないことが推測されます。
離職の主な理由は「職場環境」「人間関係」
離職理由では、最も多かったのが「自己都合」で76.6％でした。その内訳を、多い順から5つ列挙します。
- 離職の原因1） 労働条件（労働条件（賃金以外）がよくなかった）：28.2％
- 離職の原因2） 仕事内容（満足のいく仕事内容でなかった）：26.0％
- 離職の原因3） 賃金（賃金が低かった）：23.8％
- 離職の原因4） 会社への不安（安会社の将来に不安を感じた）：23.3％
- 離職の原因5） 人間関係（人間関係がうまくいかなかった）：23.0％
転職先が合わなくて1ヶ月で辞める理由には、賃金や労働条件だけでなく人間関係などの職場環境の割合も高いことが見てとれるでしょう。
転職後1ヶ月で辞めるのがアリなケース
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めるのがアリなケースは、主に「客観的に見て致し方ない」ものが該当します。というのは、早期離職となる場合、その後の転職活動で採用担当者が納得できる理由でないと、不利になる可能性があるからです。
加えて、精神的、体力的、また法的にみて、ブラックな状態である企業などは、健康を害する危険性があるからということもあります。具体的には、転職先が下記のような状況であれば、早期離職となってもやむを得ないと考えて良いでしょう。
- 入社前に聞いていた条件と違う
- パワハラやセクハラが横行している
- 労働基準法に違反している点がある
- サービス残業が常態化している
転職後1ヶ月で辞めるのがナシなケース
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めるのがナシなケースは、主に「仕事や職場環境に慣れていないこと」が原因であるものです。転職は、働き方、人間関係、仕事内容など、大きく環境が変わる転機です。
人が環境の変化へ適応するには、ある程度の時間が必要です。その適応期間に、以下のような理由で短期離職を選択すると「適応力が欠如している」と判断され転職活動で不利になったり、後々後悔したりすることになりかねませんので注意しましょう。
- 職場が居心地が悪い
- 職務にやりがいを感じられない
- 仕事をなかなか覚えられない
- 相性の悪い上司や同僚がいる
- なんとなく仕事が合わないと感じる
このような漠然とした違和感は、時間を経ることで慣れることも多々あります。転職先が合わなくて1ヶ月で辞める判断をするには、まだ時期尚早といえるでしょう。
転職1ヶ月で辞めるリスク
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めることのリスクを確認していきます。
次の転職活動で不利になるリスク
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めた事実は、次の転職活動で不利になる可能性を孕んでいます。早期離職をした経歴が、履歴書や職務経歴書にあった場合、採用担当者から「自社に入社してもすぐ辞めてしまうのでは？」と懸念を持たれてしまうからです。
このリスクを回避するには、前述のように「客観的にみたときに、離職してもやむを得ない」と考えられる状況があるかどうかが、ポイントになります。
上記のような客観的に納得できる状況がない場合は、次の転職活動で短期離職をした経緯についての伝え方に、心を砕く必要がでてくるでしょう。
失業保険（基本手当）を受給できないリスク
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めた場合、失業手当を受給できない可能性があることはリスクの1つとして頭においておきましょう。失業手当は、以下の3つの条件を満たさなければ受給することができません。
- 雇用保険に加入し、保険料を支払っている
- 離職の日以前「2年間」に、「12カ月以上」の雇用保険の被保険者期間がある
- 就労の意志と能力があり、求職活動を行っている
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めると、この3つの条件のうち2つめの条件を満たさない可能性があります。離職を判断する前に、充分に確認しておくことを推奨します。
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めたくなったときの対処法3つ
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めたくなったとき、後悔しないための対処法を3つ解説します。
自己分析をして「なぜ合わないのか」を明確にする
転職先が合わなくて1ヶ月で辞める決断をする前に、「なぜ合わないのか」「どこが合わないのか」等を明確にしておくことが重要です。
漠然と「合わない」と感じている状況で退職することになると、時間が解決してくれるものなのかもわかりませんし、次の転職先で同じ理由で早期離職になる可能性もあります。そうならないためには、「合わない」の解像度を高めるのが重要です。その前段階で必要なのは、自己分析です。
自己分析を深めることは、自分と転職先企業とで、どこが合わなかったのか、なぜ合わなかったのかを知ることに有効です。継続するか、離職するか、自分が納得できる決断をするためにも、自己分析をしっかり行い「合わない」を明確にしておきましょう。
新しい環境に順応するのに必要な期間を知る
転職先が合わなくて1ヶ月で辞めたくなったときの対処法として、新しい環境には、だれでも違和感を感じるもの、という前提に立って考えることも必要です。
その人の性質にもよりますが、新しい仕事や環境、人間関係に慣れるまでには半年～1年ほどは必要になります。人によっては、もっと多くの時間を要することもあるでしょう。過去を振り返ってみて、自分が新しい環境に適応するのに必要だった期間は、どのくらいでしょうか。
「自分にとって適応に必要な期間」を定め、それが経過する時点で辞めるか否かをジャッジするようにすれば、しなくてもよい早期離職を防ぐことができるでしょう。
キャリアカウンセリングで客観的な意見を聞く
自己分析や、転職先企業への客観的な評価、自分にとって適応に必要な時間の振り返りなどは、自分ひとりで行うと大変なうえ正確性に欠けることが少なくありません。これらの転職先が合わなくて1ヶ月で辞める判断を支援してくれる、有効なサービスがキャリアカウンセリングです。
キャリアカウンセリングでは、仕事やキャリアに精通したプロフェッショナルが、現在自分が置かれている状況や、早期離職について客観的な意見をもらえます。苦しい環境に置かれた状況で、的確な判断をするのは難しいもの。
そのようなときに、第三者であり、かつキャリアの専門家から受ける支援は、後悔しない決断をするために心強いものとなるでしょう。
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