18年勤めた会社で見えた、“仕事も家庭も自分らしく楽しむ“キャリアの形

新卒から18年、食品メーカーで働いてきたY.Yさん。1社での経験が長くなることに対して「このままでいいのかな」とモヤモヤを抱えながらも、育児や家庭との両立を優先し、長年同じ職場で頑張ってきたといいます。
そんな中、第3子の育休中に「これからのキャリアをどう描くか」を考えるために受講したのが、ミートキャリアのキャリアプログラム。セッションやワークを通して自分の特性や価値観を見つめ直し、中長期的にキャリアを育てていく視点を得たといいます。
受講を経て「人生は仕事だけじゃない。家庭も子育ても地域活動も、自分の人生の大切な一部」と見つめ直せたY.Yさんに、プログラムでの学びやその後の変化について伺いました。
ずっと心にあった仕事へのモヤモヤ
――まずは自己紹介をお願いします。
東京都在住の41歳で、夫と5歳、3歳、0歳の子どもの5人家族です。新卒で入社した食品メーカーに18年勤務しています。入社して3年間は販売職として働き、その後は現在まで15年間、広報を経験してきました。
これまでに3回の産休・育休を取得していて、現在も第3子の育休中。今年(2025年)の11月に復職予定です。
――ミートキャリアを受講する前に抱えていたお悩みを教えてください。
実は第1子を産む前から、仕事に対してモヤモヤした気持ちを抱え始めていました。転職を考えた時期もありましたが、妊娠を希望していたこともあり、転職をして環境が変わったら妊活に影響が出るのではないかと不安で。
それに子どもを授かったとしたら、働き慣れた今の職場にいるほうが子育てしやすいのではないかと考えてしまい、なかなか動き出せずに何年も過ごしていました。
悩んで時間を費やすより、前に進む時間にしたい
――どのようなきっかけで、ミートキャリアと出会ったのですか?
第2子の育休中、「別の仕事でも自分は役に立てるのか」と思い、育休中のママを対象にしたボランティア活動に参加したんです。そこで出会ったママが「ミートキャリアが良いよ」と話していて、興味をもったのが最初の出会いですね。
実際にWebサイトを見てみると、「転職を前提としないキャリアコーチング」と書いてあり、客観的な第三者の視点でキャリアに伴走してくれる点に魅力を感じました。当時は費用面もありすぐには申し込みませんでしたが、ずっとそのときの印象は心に残っていました。
そして第3子の育休中に、再びミートキャリアの情報を目にする機会があったんです。ちょうど自分のキャリアについて悩んでいたタイミングでもあり、清水の舞台から飛び降りる覚悟で申し込みをしました。
――ミートキャリアを選んだ決め手は何だったのでしょうか。
まず、掲載されているユーザーインタビューを読んだときに、私と同じような30~40代の子育て中の方が多かったことに安心感を抱いたのが1つです。それに、担当してくださるトレーナーさんも同世代の子育て中の方で、かつ人材業界での経験があり転職市場にも詳しい点も決め手でした。
また、実際に無料相談会でトレーナーの池田さんとお話をしたときに、池田さんもキャリアのモヤモヤを抱えたまま5〜6年ほど悩んだ過去があると教えてくださって。「モヤモヤを抱えたまま時間を過ごしたのはもったいなかった。目標に向かって進む5〜6年だったら、また違う時間になっていたと思う」と話していて、ハッとしたんですよね。
私も、この機会にしっかりと自分のモヤモヤを言語化して、今後の方向性をみつけて進んでいきたいと思いました。
中長期的な視点を得て、焦らなくてもいいと思えた
――特に印象に残っているセッションを教えてください。
自分の「特性と価値観」を探るセッションです。トレーナーさんから、「みんな本来の自分の特性や価値観があるけれど、同じ会社で長く働いているとどうしても、その会社の雰囲気や価値観に染まっていってしまう」という話を聞いて。
私自身も、いつの間にか「会社ではこうあるべき」と、会社にとって良い行動を基準に動くようになってしまい、本来の自分の考えや価値観がわからなくなっていることに気づきました。
そんなとき、トレーナーさんは「自分が心地いいかどうかで判断している」と教えてくださったんです。その話を聞いて、私も仕事をする中で「今あまり心地よい状態ではないな」と感じる場面が出てきたら、それはもしかしたら本来の私ではなく会社の人格に染まってしまった私なのかもしれない、と冷静に考えられるようになりました。
――ご自身のモヤモヤした状態を、客観的に捉えられるようになったんですね。
そうですね。自分が「こうあるべき」と思い込んでいた価値観についても、心地よくなければ思い切って手放してもいいんだと思えるようになりました。たとえば私は広報としてメディア対応をしていますが、もともと社交的なタイプではありません。
これまでは「苦手なことを頑張って乗り越えていくのが人生だ」といった価値観が自分の中にあり、苦手だけれど取り組まなければ、と向き合ってきました。でも今は、無理に苦手を克服するより、自分の特性や得意な能力を活用できる仕事を選んでもいいのだと考えるようになりましたね。
――トレーナーからのアドバイスで印象に残っていることはありますか?
仕事に対するモヤモヤの原因を「環境要因」と「やりがい」に分けて考えるワークでの一言が印象に残っています。
私は1社しか経験がない点をずっと後ろめたく感じていたのですが、トレーナーさんから「長く続けられているのは、今の職場が自分に合っているからでは?」とフィードバックをもらって。
確かに、今の会社は学生時代にアルバイトをしていた会社のひとつで、当時から誠実な人が多く、経営方針にも共感しているので私の特性にあった環境で働けている。今感じているモヤモヤの正体は「環境」ではなく「やりがい」にあるのだと整理できたのは、大きな発見でした。
また、「ライフイベントが重なる時期は、あえて大きく動かない」という言葉も心に残っています。私自身は、年齢的にも何かアクションを起こすなら早い方がいいのではないかと思っていたんです。
でもトレーナーさんから「子どもが小学校に入学する時期は親も子も変化が大きいから、仕事を大きく変えるのはおすすめしない」とアドバイスをもらって。その視点はなかったので、驚きでした。
そこからトレーナーさんにも相談しながら、上の子たちが小学校に慣れ、一番下の子が少し手が離れ始める3年後を目安に、キャリアのアクセルを踏むプランを立ててみることにしたんです。
今後のキャリアに対する焦りが完全に拭えたわけではありませんが、中長期的にキャリアを考える視点を得たおかげで、今はそうした自分も受け入れてあげながら、将来に向けた準備期間だと捉えられるようになりました。「将来はこの道に向かって進んでいきたいから、今はこれに取り組もう」と、前向きに考えられるようになったのが大きな収穫ですね。
次のキャリアにつなげるため、異動希望を出した
――今後の展望を教えてください。
キャリアの幅を広げていきたいと思い、現職で企画系の部署への異動希望を出しました。ミートキャリアの受講を通じて気づいた、「情報収集やアウトプットが好き」といった私の特性を活かせる部署だと思ったからです。
以前なら、長年同じ仕事しかしていないという後ろめたさから「何か新しいことをやらねば」と焦燥感にかられて異動希望を出していたかもしれません。でも今は、「次のキャリアにつなげるために新しい経験を積もう」とポジティブな理由で行動できています。
それにもし異動希望が叶わなかったら、タイミングをみて転職も視野に入れたらいいと思えるようにもなりました。実際に転職サイトにも登録して、職務経歴書を書いたりエージェントと面談したりもしているんですよ。
――改めて、ミートキャリアを受講しての感想を教えてください。
受講中は、内省の途中でモヤモヤしたり、言葉にできないもどかしさを感じたりすることもありました。でも時間が経つにつれて、「あのとき考えていたことが、じわじわ効いてきているな」と思う瞬間が増えています。
たとえば転職サイトを見たときも、以前の私なら仕事内容や条件面ばかりに目がいっていたと思います。しかし今は「中長期的な視点をもった働き方」「大切にしたい価値観」といった自分の軸が整理できているため、そうした軸とマッチするかどうかといった基準で判断できるようになりました。「焦って転職活動を始めなくてよかった」と心から思っています。
また、受講をきっかけに自分でも内省を続けています。最近は、自治体が主催する復職ママ向けのキャリアワークショップに参加したり、自分で本を買って読んでみたりと、内省の幅もどんどん広がっているところです。
すべてが計画どおりに進むわけではないけれど、「自分の人生にはこういう流れが待っている」と先を見通せるようになったことは、まるで心のお守りのように私を支えてくれています。
ミートキャリアのサービスを検討している方へ
――最後に、ミートキャリアの受講を検討している方にメッセージをお願いします。
私は、一人目の出産が遅めで「仕事人」としての期間が長かったこともあり、仕事を中心に人生のやりがいを満たそうとする考え方になっていました。もちろん全身全霊で仕事に取り組む生き方も、やりがいに満ち溢れていて素敵です。でもミートキャリアの受講を通して、今の自分のフェーズにおいて「私の人生は仕事だけじゃない。
家庭や子どものこと、地域活動など、ほかにもやりたいことや楽しいことがたくさんある」と感じたんです。これからは仕事だけに縛られず、プライベートも含めた「私」という1人の人間が、どうすれば心から楽しく生きていけるかを軸に考えたいと思うようになりました。
ミートキャリアは、悩みに対して明確な答えを与えてくれるサービスではありません。でも、トレーナーさんと一緒に対話しながら、自分で考え、言葉にしていくうちに、少しずつモヤモヤが整理されてくる。
受講してすぐに劇的な変化があるわけではないけれど、あとからじわじわ効いてくる、そんなプログラムだと思います。
今何かキャリアに対してモヤモヤを抱えている人は、 プログラムを体験まずは無料相談会で話をしてみてほしいですね。

