転職6回、職種は10種類を経験。キャリア迷子から抜け出した「何でもできる」という武器【キャリアトレーナー 成田】
転職エージェントや飲食店、SaaS企業のマーケターやカスタマーサクセスなど、数多くの仕事を経験してきたキャリアトレーナーの成田(なりた)さん。
転職回数が多く、30代半ばまでは自分のキャリアに自信が持てなかったと話す成田さんに、幅広い経験をした人だからこそのキャリア戦略について伺いました。
※今ならキャリアトレーナーに無料でキャリア相談ができます!記事の最後にも詳細を載せていますので、ぜひご覧ください。
自己紹介
ーーまずは簡単に自己紹介をお願いします。
東京都在住の39歳で、趣味は、街歩きや映画館での映画鑑賞です。夫と二人で暮らしています。
これまでに転職を6回、全部で10個の職種を経験してきました。簡単にご紹介すると、新卒で転職エージェントを経験後、2つの飲食店で勤務。それから1社目とは別の転職エージェントへ転職したのち、SaaS系スタートアップ3社でマーケター(以下、マーケ)やカスタマーサクセス(以下、CS)として働きました。
現在はフリーランスのパラレルワーカーとして、キャリア支援や採用代行、SaaS系スタートアップのCSなどに従事。ミートキャリアではキャリアトレーナーとして、ユーザーさんの自己分析から転職支援まで伴走中です。
キャリア迷子の経験と脱迷子
ーー今振り返って、キャリアの転換期はどこだったと感じますか。
30代前半、4社目の転職エージェントからの転職を考え始めたころですね。小さい会社だったので、できる仕事はなんでもやる「社内の何でも屋」だったのですが、いざ転職をしようと思ったときに、「自分はこれから何者になるのだろう」「こんな経験しかないのに、この先本当に転職できるのかな」と悩みが出てきてしまって。20代のころはキャリアについてあまり深く考えなかったのですが、30代が見えてきたタイミングで自分のキャリアに迷いが生じてしまったんです。
特にその時、求職者を集める業務に携わっていて、転職市場においてどのようなキャリアが市場価値が高くみえるかといった知識も持っていました。あくまでもそのエージェントのユーザーとして紹介しやすいかどうかだけの話なのですが、それが一種の固定観念のようになってしまい、「私のように転職回数が多く職種もバラバラな人は転職市場では評価されないだろう」と、自分のキャリアを否定的に捉えるようになっていたんです。
ーー次の転職先にはSaaS企業のマーケ職を選ばれました。これはどのような経緯だったのですか。
4社目の会社は小さい会社だったので、採用人事としても4年ほど経験しながら兼務で集客ティングに関わっていました。なので、転職活動でもマーケを含め、採用人事や組織開発などいくつかの職種を並行して受けていました。これまでの経験が活かせそうだったことこともありますが、なにより「マーケター」や「人事」など、自分の肩書になるような職種に就けば安心できるような気がしたことが理由です。
最終的には、転職市場での希少性や市場価値の高さからマーケでの転職を決めました。
ーーどのような仕事を経験されたのか教えてください。
オフラインマーケの担当として入社して、イベントの企画や運営のディレクション、当日配布するノベルティの選定などを行っていました。ほかにもメルマガの作成・配信や事例インタビューの作成なども行っていました。でも実際にマーケとして働くうちに、自分が興味が持てる仕事と持てない仕事が見えてきたんです。
例えば、イベントの当日の段取りを組んだりノベルティのディレクション、事例記事の作成はとても好きでした。一方でウェビナーの企画や、メルマガの効果を数字で測定して検証するといった業務にはあまり興味が持てなくて。段々と「このままでいいのかな」と思うようになったんです。
もしかしたら会社の方針と私がやりたいことがマッチしていないのかもしれない。他の環境であれば、もっと楽しくマーケに取り組めるのかもしれないと思い、再び転職活動を始めました。
そこでありがたいことに1社からマーケとして内定をいただいたのですが、最終的にはCSとして内定が出た別の会社へ転職を決めたんです。
ーーなぜ未経験のCSに?
その会社も、元々はマーケとしてスカウトをいただいていたんです。でも話を聞きにいったら「マーケは充足してしまったから、CSはどうですか?」と打診されて。
転職活動を始めるちょっと前にもCSに異動しないかと社内で打診されたことがあったんです。そのときはお断りしてしまって、数ヶ月後に転職活動をするわけですが、、2回もCSを勧められるなんて、もしかすると私はCSに向いているのかな?と。
ーーそれまでご自身では、CSに対してどのような印象だったのですか。
SaaSの会社に入った時点でCSチームが社内にいるので、仕事内容はなんとなく知っていて、お客様の課題を自社サービスによって解決することができたり、お客様と強い信頼関係を築いていくことができる面白そうなポジションだなと思っていました。
マーケとしても、CSチームとはユーザー企業へのインタビューに行くときに関わる機会が何度もあり、インタビューを通じてやりがいのありそうな仕事だと感じていました。導入に至るまでの背景だけでなく、導入後の効果や変化をお伺いしたり、プロダクトによってもたらされるユーザー体験に興味があったのかもしれません。
面白そうと思いつつチャレンジには至らなかったんですが、転職にあたって「ここでやってみよう」と思ったのは、これまでの経験が重なった部分が大きかったからですね。
過去に働いた2社で、社内で使う顧客管理システムの入れ替えを担当した経験があったんです。どちらもたまたまプロジェクトにアサインされたんですが、2回も経験することはなかなかないじゃないですか。入社しようと思ったSaaS企業は営業管理システムを提供していたので、システム導入担当者を相手に、各社の課題を理解してシステムで解決する方法を提案することになります。
かつての私がそうだったようにシステム導入担当者の気持ちもわかるだろうし、担当者が導入にあたって何につまづいて、どのような動きをするのかが想像できるなと思いました。
勧められたものの、CSをやったことがないからチャレンジできないと思い込んでましたが、これまで経験したことがCSに活かせると気づいたんですよね。
自分に合う仕事の見つけ方
ーーたくさんの仕事を経験しているからこそ、何が自分の強みなのか悩む人も少なくありません。成田さんはどのように自分の強みをみつけていったのでしょうか。
私が何を自分の強みにすれば良いかわかってきたのは、36歳くらいだったと思います。その時は、30代前半で「何者かになろう」と思って、マーケの仕事に就いて、紆余曲折あって、結局CSの仕事にたどり着いて、そこから次のフェーズに行こうと思ってまた転職を検討し始めたころです。
とあるエージェントさんにぽろっと、「私、職歴が荒くて……」とこぼしたんですよ。すると「これだけ多くの経験があるなら、きっと新しい環境に馴染むのが得意なはずだし、幅広く対応できるのは1つの強みですよ」と言ってくださったんです。
それに、転職活動で内定をいただいた会社からも同じことを言われて。その会社はまだシリーズAでこれからちょうど伸ばしていくフェーズだったのですが、「今の会社のフェーズだと、何か1つに突出した人よりも、幅広くチャレンジした経験を持つ人がいてくれたほうがありがたいし安心できる」と。
それまで「私はこれができます」と、1つに絞って話せない自分はダメだと思い込んでいました。でもむしろ逆で、いろいろ経験したことを誇りにしていいんだなって、自分のキャリアを肯定できるようになったんです。
ーー会社員として幅広い経験を積まれたのち、現在はフリーランスとして活動されています。会社員からフリーランスへのキャリアチェンジに不安はありませんでしたか。
ちょうど会社を退職しようとおもったころに、元同僚がフリーのコーチとして独立したり、業務委託として働く知人が増えていたりと、「会社員以外の選択肢」を取る人が周りに増えていました。そういった話を聞く機会が増えることで、自然と既成概念にとらわれない働き方を肯定的に捉えていたように思います。
よくよく考えてみると、家族や親戚に自営業が多く、育った環境的にも「会社員でなければならない」ということには囚われていないので、自分がフリーランスになることに対しても不安はあまりなかったです。
ーーフリーランスになって3年、今の働き方はどう感じていらっしゃいますか。
自分がやりたい仕事を全部取りできるところが気に入っています。これまでずっと、1つの仕事に決めなければならないと思い悩んできましたが、私はどうやっても1つには絞れないタイプだとわかったので。楽しいことや好きなこと、興味があることを1つに絞らず掛け持ちできる今の環境が合っていると感じます。
それに業務委託ですが、決められた範囲の仕事だけこなすというよりは、所属先の企業からは裁量を与えられて、主体的に関わる機会をもらっているので社員だったころとあまり違いは感じませんね。仕事の発注者と受注者というドライな関係ではなく、一人のメンバーとしてサービスだったり組織だったりを作り上げていく過程に関わらせていただき、とてもありがたく感じています。
オールマイティな人のキャリア戦略
ーー「専門性のあるスキルが欲しい」と相談に来られるユーザーさんも多いです。そうした方にアドバイスはありますか。
私も同じだったので、よくわかります。でもいろいろな経験を経て感じるのは、人には2つのタイプがいるということ。1つは、人生の早い段階で自分の好きなことややりたいことがみつかり、その1つが飛びぬけている人。もう1つは、何でもオールマイティにできて、得意・不得意の差があまりない人。
私は後者で、子どもの頃から勉強に関しては全般的に平均点より少し上が取れるタイプの人間でした。おそらくこのタイプの人は、それなりに何でも器用にできるからこそ突出した強みがないと悩んでしまうのだと思います。でも本当は違っていて、「何でもできる」のがその人の強みであり専門性なんですよね。何でもできるのであれば、「スーパー何でもできる人」になればいいと思うんです。
世の中で「専門性」というと、エンジニアやマーケターなど、職種とイコールで考える人が多い印象です。そうではなく、もっと広く考えていいと思うんですよ。例えば私なら「アーリーフェーズのスタートアップの何でも屋」みたいに、事業フェーズの専門家を名乗ってもいい。
「何でも屋」でも極めていけば、別の専門性が見いだせそうですよね。
専門性=職種、という考え方に囚われないようになると、もっと自分の強みや専門性が見えてくるのではないかと思います。
キャリアトレーナーとしての強み
ーーキャリアトレーナーとしての成田さんの持ち味を教えてください。
ユーザーさんのお悩みをお聞きして整理するのが得意です。一人で考えてこんがらがってしまったお悩みを一旦全部吐き出していただいて、それを私が客観的に聞いて整理する。その内容をベースに、どこから解決していくのかをユーザーさんと一緒に考えていくスタイルですね。
あとはスタートアップやSaaS企業での経験が長いので、そうした企業へ転職をお考えの方には、業界のリアルな情報を提供できると思います。
ーー最後に、ミートキャリアで実現したいことは何ですか。
キャリアに悩んでいるときって、どうしても自分の可能性を信じきれない方が多いのではないかと思います。ですので、「私からはこう見えていますよ」「こうした捉え方もできるのではないですか」など、第三者だからこそ気づけるその人の可能性を伝えていきたいですね。
転職回数が多いからといって、もうこの先転職できないなんてことはありません。それは私の実体験から断言できます。転職は戦略が命です!みなさん転職活動をする際に職務経歴書の作成や面接対策に気を取られがちなのですが、実は一番大事なのは応募企業の選び方なんですよ。
転職活動における個別の戦略を立てるのは、エージェントでは対応しきれない部分だと思います。それができるのがミートキャリアの強みだと考えているので、ユーザーさんにしっかりと価値を提供していきたいですね。
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