出産後いつから仕事している?復帰のタイミングや準備すべき点を解説

出産後いつから仕事している?復帰のタイミングや準備すべき点を解説

出産後、いつから仕事復帰すればよいか悩む女性も多いのではないでしょうか。仕事復帰のタイミングは人によってさまざまですが、復職の時期にあわせて準備する必要があります。

無理なく復職できるよう、出産した女性が復帰しているタイミングを見ていきましょう。

本記事では、産後に女性が復帰するタイミングや仕事と家庭を両立するために準備すべきポイントを解説します。

目次

法律上では産後いつから働けるのか

産後いつから働けるかについては、法律で定められています。労働基準法によると、企業側は女性労働者を産前6週間(双子以上の場合は14週間前)、産後8週間就業させてはいけません。

ただし、女性労働者が請求し医師が支障ないと認めた場合に限り、産後6週間経過していれば働けます。

なお、産前産後休暇(以下・産休)がとれるのは雇用契約を結んでいる労働者です。個人事業主の場合、雇用契約がないため、法律上の決まりはありません。つまり、個人事業主は会社員と異なり、産後6週間を待たずとも働けます。

出産後に女性が仕事復帰する時期の平均

「令和3年度雇用均等基本調査」によると、出産後に女性が仕事復帰する時期の平均は、1年〜1年半であることがわかりました。女性の育休取得期間は、下表の通りです。

育児休業後の復職者割合(%)
5日未満0.5
5日~2週間未満0.0
2週間~1ヶ月未満0.1
1ヶ月~3ヶ月未満0.8
3ヶ月~6ヶ月未満3.5
6ヶ月~8ヶ月未満6.4
8ヶ月~10ヶ月未満8.7
10ヶ月~12ヶ月未満30.0
12ヶ月~18ヶ月未満34.0
18ヶ月~24ヶ月未満11.1
24ヶ月~36ヶ月未満4.5
36ヶ月以上0.6
引用:厚生労働省|「令和3年度雇用均等基本調査」の結果概要

したがって、育児休業を終える子どもの1歳の誕生日を目処に復帰する方が多い傾向です。なお、第一子出産後、育休を利用して正社員として就業継続している女性は7割ほどいます。

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出産後に女性が仕事復帰する最短の時期やタイミングを解説します。復帰のタイミングにお悩みの方は、さっそく見ていきましょう。

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1.出産から6週間経過後

前述したように、企業に属する女性が仕事復帰できる最短の時期は、出産から6週間経過後です。労働基準法で産休が定められているため、産後8週間以内は就業できません。

しかし、出産から6週間経過後は本人が働くことを望み、かつ医師が労働の支障がないと認めた場合に限り就業可能です。

産後すぐに働きたい方は、出産から6週間経過後を目処にスケジュールを組むとよいでしょう。

ただし、育児休業給付金の対象期間は職場復帰日の前日までです。産後すぐに復帰した場合は、育児給付金の支給が停止する点についても覚えておきましょう。

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2.生後半年のタイミング

職場環境や家庭状況によっては、生後半年のタイミングで復帰する女性もいます。労働基準法により子どもを保育園に預けられるのは、産休明けとなる8週間にあわせた生後57日(生後2ヶ月)からです。

一方、生後2ヶ月から預けられる保育施設は少なく、自治体によっては預かりをしていない場合もあります。生後半年から入園可能とする保育施設が多いため、6ヶ月を目処に育休復帰する方もいるのです。

3.育児休業を終えたとき

育児休業を終える子どもが1歳になったタイミングで復帰するケースです。子どもが1歳になるまでの間、育児休業の権利が保障されているため、多くの女性が1年を目処に復帰する傾向があります。

なお、父母ともに育休を取得するパパ・ママ育休プラス制度を利用する場合、1歳2ヶ月まで取得期間が延長可能です。また、保育園に入れなかった場合などは最長2歳まで延長可能です。

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4.保育園や幼稚園に入園後

保育園や幼稚園に入園するタイミングで育休復帰する方もいます。住んでいるエリアによっては保育需要が高く、待機児童となり入園後に仕事復帰する女性もいるためです。

特定の地域では保育園の申し込みが集中したり、保育士を確保できなかったりという理由から待機児童が生じています。

待機児童の割合は減少傾向ですが保育需要の偏りがあるため、入園次第復帰するといった女性もいるのが現状です。

出産後に仕事復帰へ向けて準備すること

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働き方の見直し

出産後は出産前と同じように働くのが難しいと感じる理由から、働き方を見直す女性が多い傾向です。育児のために時短勤務制度を利用している女性は正社員で51.2%、非正社員で24.3%であることがわかっています。

また、企業によっては育児に関する以下の制度を設けています。

  • 所定外の労働制限
  • フレックスタイム制度
  • 事業所内に保育施設の設置
  • テレワーク など

自分が勤めている企業にはどのような制度があるのか把握したうえで、働き方を見直すのが大切です。

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仕事復帰後の預け先

仕事復帰後の預け先を検討しておくのが重要です。普段の保育施設だけでなく、子どもが体調不良になったときの預け先も見つけておくと、急な発熱にも対応しやすくなります。

保育に関する施設や事業の種類は、以下の通りです。

  • 実家または義理実家
  • 認可保育園
  • 認定こども園
  • 認可外保育園
  • 認証保育園
  • 一時預かり事業
  • 病児保育事業
  • ファミリーサポートセンター事業

また、エリアによって保育需要は異なるため、自治体などに待機児童状況を問い合わせておきましょう。

パートナーとの役割分担

家庭と仕事を両立する場合、パートナーの協力が必要不可欠となるため、役割分担を決めておきましょう。家事や育児、仕事をすべてこなそうとすると、ストレスや疲労が蓄積され体調を崩しやすくなります。

家事や子どもの送り迎えなど、役割分担すると産後も仕事と家庭が両立しやすくなるでしょう。可能であれば、パートナーに育休取得を検討してもらうのも手段の一つです。

見直したい産後の働き方3パターン

産後の復職日を検討する際は、働き方もあわせて見直しましょう。ここでは、産後の働き方を3パターン紹介します。

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1.正社員

産後も正社員で働くメリットは、安定した収入を得られることです。基本給だけでなく、社会保険や資格手当など福利厚生における待遇面も正社員で働く良さといえます。

子育て中は、子どもの習い事や学費、教育資金などさまざまな部分でお金がかかります。正社員は一定の収入が確保されているため、安定した生活を送りやすい点が利点です。

また、正社員は責任のある仕事を任せてもらいやすく、キャリアアップが期待できます。昇給や昇進などを目指す方は、正社員で働くのがおすすめです。

ただし、正社員は拘束時間が長く、自由に休みをとりにくい点がネックといえるでしょう。

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2.パート・アルバイト

融通の利きやすさが、パートやアルバイトで働くメリットです。子育てしながら働くとなれば、常に時間に追われている状態になります。

子どもが通う学校の行事で休みをとらなければならないケースもあるため、勤務日時を月ごとに変更できるパートやアルバイトの方が対応しやすいでしょう。

子どもの手がかかるうちはパートやアルバイトで働き、育児が落ち着いたタイミングで正社員にシフトするのもおすすめの方法です。

ただし、産後にパートやアルバイトで働く場合は、収入が安定しにくい点に注意しなければなりません。家計が圧迫してしまったとならないよう月々の支出を把握のうえ、雇用形態を検討しましょう。

3.フリーランス

働く場所や働き方を自由に決められる点が、フリーランスのメリットです。在宅で働ける仕事も多いため、子どもの急な発熱にもすぐに対応できます。

業務内容や仕事量も自分で調整できることから、ライフスタイルに応じて柔軟に働きたい場合におすすめです。頑張り次第で高い報酬を得られるため、やりがいも大きいでしょう。

ただし、すべて自分のスキル次第となるため、収入が不安定なデメリットがあります。在宅ワークが可能なものの、子どもがいながらとなればメリハリをつけて働けない場合も考えられます。

一定の収入を得るためには自己管理が必要となる点について、しっかり検討することが大切です。

働き方の見直しにはキャリアカウンセリングの利用がおすすめ

働き方の見直しにおすすめなのが、キャリアカウンセリングです。キャリアカウンセリングを利用することで、自分の強みや特性が活かせる仕事が見つかります。

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仕事と子育てを両立したい方は、ぜひキャリアカウンセリングを活用しましょう。

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この記事を書いた人

二児の母として育児と仕事の両立に奮闘中。2022年にフリーライターとして独立。現在はwebをメインに多数のメディアで執筆・取材を行う。働くうえで抱える女性ならではの悩みを経験したからこそわかる転職・キャリアに関する情報を発信。

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